ブルームエナジージャパンとは? わかりやすく解説

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Bloom Energy Japan

(ブルームエナジージャパン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/06 02:20 UTC 版)

Bloom Energy Japan株式会社
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 108-0075
東京都港南2丁目16-1 品川East One Tower 7F Spaces
設立 2013年5月29日
業種 電気機器
法人番号 8010401102519
事業内容 燃料電池電力の供給、販売事業
代表者 代表取締役社長 ショーン・ソダ―バーグ
資本金 1億円
決算期 3月
主要株主 Bloom Energy Corporation 100%
外部リンク http://www.bloomenergy.co.jp/
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Bloom Energy Japan株式会社: Bloom Energy Japan Ltd.)は、K. R. Sridharが設立した米国Bloom Energy CorporationソフトバンクグループのSBパワーマネジメントの折半出資子会社。燃料電池Bloom Energy Serverから発電される電力を販売している。

親会社の一つであるソフトバンクの孫正義社長は「システムを買う必要はない。システムにかかるコストや変動するガス料金のリスクはわれわれが吸収して25円で提供することをコミットする」と紹介している[1]

Bloomエナジーサーバー

都市ガス天然ガスバイオガスを燃料とするSOFCであり、定格発電効率(LHV)は60%を超えるが排熱を更なる化学反応に利用するため他で加温利用できないモノジェネレーション型である[2]。発電効率では日本で普及しつつある家庭用燃料電池コジェネ型エネファームのLHV約40%に対して高効率[3](ただしエネファームは排熱を加温利用できるため総合LHVは約90%となる上、業務用と家庭用の差異があるため一概に優劣はない)。

従来の燃料電池に用いられてきたPEFCでは触媒としてプラチナが必須であり高コストであった。触媒に酸化ジルコニウムを用いる事ができる[4]SOFCの実用化は1980年代後半よりウェスティングハウス・エレクトリック等により研究が行われ、期待されていたが、800度の高温維持による構成材料コスト増や耐久性低下問題に阻まれてきた。しかしエナジーサーバーはブレイクスルーにより課題を克服し大幅なコストダウンを可能にしたとされる[5][6]

PEFC型やSOFC型国産製エネファーム2011年モデル(0.7kW・270万円)と2010年に発表されたES-5000エナジーサーバー(100kW・1台70万〜80万ドル『80円換算で5600万円〜約6400万円』)のkW単価を比べると国産製386万円/kWに対してエナジーサーバー56〜64万円/kWと価格面で優位に立つ。2012年の時点でBloom Energy Corporationは「家庭用として1kW程度のシステムを3000米ドル(24万円)以下の価格で今後5〜10年の間に提供したい」と意欲を見せている[7]

日本国内の展開

国内ではエナジーサーバーを販売せずイニシャルコストメンテナンスコストをゼロにして長期契約の電気料金で回収するリースに近いビジネスモデルで普及を目指す。当面は法人のみを対象として個人事業者や一般家庭には提供しない予定[8]。3モデルのうちES-5700(最高出力210 kW、定格出力200kW)のみ導入される。このモデルの寸法は9.16mx2.62mx2.06mで重量は19.9トン。シェールガス革命により天然ガス価格が下がった米国では一般電気事業者の13セント/kWに対して8〜10セント/kWに電気代を抑えられ採算が取りやすいが、天然ガス単価が高止まりしている日本国内においては一般電気事業者の15円/kWに対して25円/kWと割高である。しかし災害時の分散電源になる事や、長期契約により電気代値上がりリスクを抑えられるメリットがある[9]

二酸化炭素の排出

現行のエナジーサーバーは水素供給の課題からメタンを用いて水素を製造する水蒸気改質法を用いているため発電に伴い二酸化炭素が排出される[10]

ヤフー事業 流通事業 アーム事業 SVF事業 その他事業
同志的結合企業群
取締役
その他



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