ブルースとスピリチュアル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 00:46 UTC 版)
「アメリカ合衆国の音楽」の記事における「ブルースとスピリチュアル」の解説
"We are Americans" アメリカ議会図書館の民俗音楽アーカイブのための、民俗誌上の記録 この音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。 スピリチュアルは元々、南部プランテーションの奴隷による教義を表現する歌であった。19世紀中盤から後半にかけて、スピリチュアルは南部の外へ広がっていった。1871年、フィスク大学 (en:Fisk University) はスピリチュアルをアメリカ中に広めるジュビリー・シンガース (en:Jubilee Singers) の拠点だった。ジュビリー・シンガースを模倣していくつかのゴスペルカルテットが生まれ、その後派生グループはさらに数を増していった。20世紀始めには素人歌手や牧師の歌手が流行し、ここからポピュラー音楽としてのゴスペルが生まれた。 "pharoah's army got drowned" gov/edis/negro_spirituals.htm,1921年、トーマス・エジソンによる録音、1924年発表 この音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。 ブルースは、1910年代に南部で生まれた、アフリカ出身者の労働歌・フィールドハラー・シャウトの融合による音楽である。ブルースの大きな特徴は、哀しみをこめた歌詞が多いことと、第3音を半音(もしくは微妙に)下げた五音音階(ブルー・ノート・スケール)である。どちらも20世紀以前のアフリカ系アメリカ人の民俗音楽に存在した特徴ではあるが、AAB形式のような体系化された現代ブルースは20世紀初期までは存在していなかった。
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