ブルネイLNGの工業用鉄道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/17 20:41 UTC 版)
「ブルネイの鉄道」の記事における「ブルネイLNGの工業用鉄道」の解説
ルムト(英語版)にあるブルネイLNG(英語版)は、ブルネイ政府が50%、シェル・オーヴァーシーズ・トレーディングが25%、三菱商事が25%を出資した合弁事業であるが、その液化天然ガス用港湾には、通常は見られない1533 mm (60⅓ in) ゲージの広軌の専用鉄道がある。 オランダのワルメンホイゼン(英語版)を本拠とするベノ・レール (Bemo Rail) 社が埠頭から海上に軌道を設け、職員や装備類を、海岸線から 4 km 沖合に離れた、LNGタンカーにLNGを積み込むプラットフォームまで運搬しているが、これはこの辺りの水深が非常に浅く、 LNGタンカーが海岸までたどり着けないためである。機関車は電池で動き、爆発を引き起こさないようになっており、例えば車輪はステンレス鋼製である。一度に運べる人員は10人である。当初の呼称は、「RCE-15」であり、Rail Car Electric, 15 kN (1,5 t) 、すなわち「15kNの牽引力をもつレール・カー・エレクトリック」を意味していた。その後、呼称は「BRE-15」と改められたが、これは Bemo Rail Electric の頭文字である。最高速度は 15 km/h である。1999年、最初の機関車が設置され、次いで2台目の機関車には、直流式のモーターに代えて、交流式非同期モーターが装置された。その導入以前に使われていた車両は、イングランドのアラン・キーフ(英語版)社が供給したものであった。
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