ブルガリア国鉄
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ブルガリア国鉄(ブルガリアこくてつ、ブルガリア語: Български държавни железници, БДЖ, ラテン文字転写: Balgarski darzhavni zheleznitsi, BDZ)は、ブルガリアの国有鉄道会社であり、同国最大の鉄道輸送事業者で、1885年に設立された。本社をブルガリアの首都ソフィアに置いている。
歴史
ブルガリアで最初の鉄道である、ルセ - ヴァルナ間223 キロメートルは、イギリスの会社によって1865年に建設された。この会社の出資者にはイギリスの有名な政治家、ウィリアム・グラッドストンもいる。1866年11月7日に営業を開始した。
このイギリスの会社は権利をモーリス・ド・ヒルシュ男爵(ビショフスハイム家と姻戚関係)に譲渡し、最終的にブルガリアの政府によって1888年に買収された。1870年から1874年に掛けて、南ブルガリアにヒルシュ男爵が所有する鉄道路線は合計で309.6 キロメートルあった。これらの路線は1909年に国有化された。
全てブルガリアの技術者によって設計され建設されたブルガリアで最初の鉄道路線は、ツァリブロドとソフィア、ヴァカレルを結び、ソフィアでは中央駅に接続して、1888年8月1日に開業した。
ブルガリア国民会議(ブルガリアの国会)によって1886年に可決された法律により、政府はブルガリアの鉄道網の建設と運用に関する全ての権利と責任を担うことになり、またこの法律によりブルガリア国鉄が設立された。
2017年、蒸気機関車による観光列車の運行を開始。ブルガリア国鉄の赤字は、2億4,000万ユーロに達しており、観光客の誘致などによる経営改善の一環としてのもの[1]。
脚注
- ^ “動画:蒸気機関車で業績回復目指す、ブルガリア国鉄”. AFP. (2017年4月30日) 2017年4月30日閲覧。
参考文献
- “Major dates in the history of the Bulgarian railways” (English). Bulgarian State Railways. 2007年4月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年5月9日閲覧。
外部リンク
ブルガリア国鉄
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「ドイツ国鉄52形蒸気機関車」の記事における「ブルガリア国鉄」の解説
ブルガリア国鉄は戦後、まずソ連から1946年にリースにて52形を85両取得、15形(15.01~85)とした。更に1956年には東ドイツ国鉄から20両を1年リースの後購入、1958年にはチェコスロバキア国鉄から555.0形20両を購入、1961年には再び東ドイツ国鉄から10両、そして最後に1961年~1964年にソ連からたТЭ形を140両購入して15.01~275で合計275両を揃えた。 1960年代中盤以降、ブルガリア国鉄でも電化や内燃化が進展し、11970年代後半以降15形の淘汰が急速に進んだ。1980年には営業運転を終了したが、その後1980年代末まで戦略予備として保管されたのち、大半が廃棄処分となった。
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