ブラーフマナ・ウパニシャッド神話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 07:40 UTC 版)
「インド神話」の記事における「ブラーフマナ・ウパニシャッド神話」の解説
ブラーフマナ(祭儀書)文献とは、ヴェーダ本文であるサンヒター(本集)の注釈と祭儀の神学的意味を説明するもので、広義のヴェーダ文献の1つ。ここでは創造神プラジャーパティを最高神とし、彼による種々の創造神話が説かれている。しかし、しだいに世界の最高原理ブラフマンの重要性が認められるようになった。やがてブラフマンは人格神ブラフマーとして描かれ、彼による宇宙創造が説かれるようになった。 ブラーフマナ文献中にはまた、祭式の解釈と関連して、人祖マヌと大洪水神話、アスラの3つの砦を1本の矢で破壊する暴風神ルドラ(シヴァの前身)の説話など、かなりまとまった形の神話が散見され、後のヒンドゥー神話・文学に多大な影響を与えている。 ウパニシャッド(奥義書)も広義のヴェーダ文献の1つで、ヴェーダ文献の最後に成立した事からヴェーダーンタ(ヴェーダの末尾)ともいう。神秘的哲学を説くもので、特にアートマンとブラフマンの本質的同一性(梵我一如)を説く部分は、後のインド神話の世界観に大きな影響を与えた。
※この「ブラーフマナ・ウパニシャッド神話」の解説は、「インド神話」の解説の一部です。
「ブラーフマナ・ウパニシャッド神話」を含む「インド神話」の記事については、「インド神話」の概要を参照ください。
- ブラーフマナ・ウパニシャッド神話のページへのリンク