ブラーフマナ時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 18:26 UTC 版)
リグ・ヴェーダによれば、紀元前13世紀頃、現在のアフガニスタンのバルフから多神教のヴェーダの宗教(紀元前11世紀頃に誕生するザラスシュトラの興した一神教・ゾロアスター教の原型でもある)を奉ずる民族が十王戦争においてインドに侵攻し、先住民族であるドラヴィダ人を支配する封建社会体制が形作られた。 紀元前10世紀に始まるドラヴィダ人との同化の時代であるブラーフマナ時代(紀元前900年 - 紀元前500年)になると、司祭階級バラモン(ブラフミン)を頂点とするカースト制を持つバラモン教がインドで形作られていった。紀元前5世紀になると、4大ヴェーダが完成し、バラモン教が宗教として完成した。しかし、ヴェーダの宗教的権威に従わない人々(ヴァルダマーナ<マハーヴィーラ>、マッカリ・ゴーサーラ、ガウタマ・シッダールタ<釈迦>)も同時期に登場し、ジャイナ教(より正確にはジナ教またはジャイナ)・アージーヴィカ教・仏教といった反ヴェーダの立場をとる宗教を開いた。このように、当時のインド四大宗教はほぼ同時期にそろって誕生したのである。
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