十王戦争とは? わかりやすく解説

十王戦争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/06/12 20:52 UTC 版)

十王戦争

十王戦争の戦地となった五河地方(パンジャーブ)
戦争:十王戦争
年月日紀元前12世紀頃?
場所インド五河地方
結果トリツ族バラタ族の勝利
交戦勢力
トリツ族
バラタ族
プール族インド・アーリア人

ブリグ族インド・アーリア人
マツヤ族インド・アーリア人
ドルヒユ族ガンダーラ人)
パルシュ族ペルシア人?)
ダーサ族ダアイ?)
パニ族パルニ氏族?) アリナ族
アヌ族
バラーナ族

指揮官
スダース王
ヴァシシュタ英語版
十王
ヴィシュヴァーミトラ
戦力
不明 不明
損害
不明 不明[1]
Template:Campaignbox 十王戦争

十王戦争(じゅうおうせんそう:サンスクリット語 दाशराज्ञ dāśarājñá)とは、『リグ・ヴェーダ』に描かれる時代の古代インドにおいて、インド・アーリア人を中心とした諸部族の間で勃発した戦争である。

概要

戦争の様子は、『リグ・ヴェーダ』に描写されている(7.18、7.33、7.83.4-8)。

この戦争は、非アーリア人の諸部族を巻き込んだ、インド・アーリア人の内部抗争の性格が強い。優秀な司祭長ヴィシュヴァーミトラを軍師としたプール族は、パンジャーブの諸部族と連合し、勢力を伸ばし始めていたトリツ族バラタ族に対し、戦いを挑んだのである。しかし、ヴァシシュタ英語版を司祭長とするスダース王に率いられたトリツ族・バラタ族は、プール族を中心とした十王の軍に勝利し、インド・アーリア人の諸部族の中での覇権を確立した。

この戦争の記録は、『リグ・ヴェーダ』に述べられていること以外の史料が無く、神話的であるが、実際の歴史的事件であったとする学説が有力である。

脚注

  1. ^ en:Mandala 7

十王戦争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/29 09:30 UTC 版)

トリツ族」の記事における「十王戦争」の解説

パンチャジャナのうち、特にバラタ族トリツ族が有力で勢力増し次第プール族などの他の部族との間に緊張関係が生じた。ついにプール族など5つアーリア人部族と、5つの非アーリア人部族連合してトリツ族バラタ族に対して十王戦争を起こしたスダース王が率いていたトリツ族バラタ族連合し十王撃破し戦争勝利したトリツ族バラタ族はこれにより、パンジャーブ地方諸部族の中での支配権確立した。 しかし、十王戦争以後トリツ族については、歴史伝え史料存在せず不明である。

※この「十王戦争」の解説は、「トリツ族」の解説の一部です。
「十王戦争」を含む「トリツ族」の記事については、「トリツ族」の概要を参照ください。

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