ブラックボックス‐テスト【black box test】
ブラックボックステスト
ブラックボックステストとは、データが正しく処理されているを検証するテスト手法の中でも、入力データと出力データの結果だけに着眼し、それが仕様書どおりに正しく処理されているかを調べるテスト法のことである。
ブラックボックステストでは、プログラムの内部的な仕組みは問題視せずに、あくまでも入力データの処理結果のみを確認する。内部構造が明らかでないもの、という意味で「ブラックボックス」と呼ばれている。
ブラックボックステストに対して、システムやプログラムの内部構造を解析し、むしろ処理ルーチンに着目して検証し、妥当性を調べるテスト方法はが、「ホワイトボックステスト」と呼ばれる。
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ブラックボックステスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/05 03:38 UTC 版)
ブラックボックステスト (英: black-box testing)は、内部構造や動作を覗き見することなく、アプリケーションの機能を調べるソフトウェアテストの手法のこと。アプリケーションを見えない箱として扱い、入力と結果の整合性を確認する。このテスト方法は、ソフトウェアテストのすべてのレベル(単体テスト、統合テスト、システムテスト、受け入れテスト)に適用できる。仕様ベースのテストと呼ばれることもある[1]。
テスト手順
テスターにはアプリケーションのコード、内部構造、およびプログラミングに関する一般的な知識は必要ない[2]。 テスターは、ソフトウェアが何をすることになっているのかは知っているが、それがどのように行われるのかは知らない。たとえば、テスターは、特定の入力が特定の不変の出力を返すことを認識しているが、ソフトウェアが最初に出力を生成する方法は認識していない[3]。
テストケース
テストケースは、仕様と要件、つまりアプリケーションが実行するべき手順を中心に構築されている。テストケースは通常、仕様、要件、設計パラメータなど、ソフトウェアの外部記述から導き出される。使用されるテストケースは普通はソフトウェアを正常に機能させるものだが、機能しないテストも含むことがある。テスト設計者は、有効な入力と無効な入力の両方を選択し、正しい出力を決定する。多くの場合、テスト対象モジュールの内部構造を知らなくても、正常終了している以前の結果を活用して作成する。
テスト設計手法
典型的なブラックボックステストの設計手法は次の通りである[4]。
ハッキング
ペネトレーションテストにおけるブラックボックステストとは、ホワイトハットハッカーが攻撃しているシステムについての知識がない方法でのテストを指す。ブラックボックス侵入テストの目標は、外部のハッキングまたはサイバー戦争攻撃を模倣することである。
関連項目
- ABXテスト
- 受け入れテスト
- 盲検実験
- 境界テスト
- ファジングテスト
- グレーボックステスト
- Metasploitプロジェクト
- 健全性テスト
- スモークテスト
- ソフトウェアパフォーマンステスト
- ソフトウェアテスト
- ストレステスト
- テスト・オートメーション
- 単体テスト
- Webアプリケーションセキュリティスキャナー
- ホワイトハットハッカー
- ホワイトボックステスト
出典
- ^ Jerry Gao; H.-S. J. Tsao; Ye Wu (2003). Testing and Quality Assurance for Component-based Software. Artech House. pp. 170–. ISBN 978-1-58053-735-3
- ^ Milind G. Limaye (2009). Software Testing. Tata McGraw-Hill Education. pp. 216. ISBN 978-0-07-013990-9
- ^ Patton, Ron (2005). Software Testing (2nd ed.). Indianapolis: Sams Publishing. ISBN 978-0672327988
- ^ Forgács, István; Kovács, Attila (2019). Practical Test Design: Selection of Traditional and Automated Test Design Techniques. ISBN 1780174721
外部リンク
- BCS SIGIST (British Computer Society Specialist Interest Group in Software Testing): Standard for Software Component Testing, Working Draft 3.4, 27. April 2001.
ブラックボックステスト (black box test)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 10:14 UTC 版)
「ソフトウェアテスト」の記事における「ブラックボックステスト (black box test)」の解説
詳細は「ブラックボックステスト」を参照 ブラックボックステスト (black box test) は、プログラムの入出力だけに注目し仕様通りにプログラムが動作するか(もしくは仕様通りに動作しないか)をテストする。プログラムの入力が単一の値である場合は同値分割や限界値分析を、プログラムの入力が複数あり相互に影響を与えるような場合は決定表や原因結果グラフなどを用いて入力を決定する。大域変数の読み書き、通信、割り込みなどが処理中にある場合には、それらも入出力の一つとして扱う。
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