フレーム書式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/21 08:35 UTC 版)
「Link Layer Discovery Protocol」の記事における「フレーム書式」の解説
LLDP情報は、ネットワーク機器から定期的に以下のイーサネットフレームの形式で送信される。 宛先MAC送信元MACEtherType機器IDポートIDTTLその他情報終了FCS以下のいずれか01:80:c2:00:00:0e 01:80:c2:00:00:03 01:80:c2:00:00:00 機器MACアドレス 0x88CC TLV(Type=1) TLV(Type=2) TLV(Type=3) TLV(任意) TLV(Type=0) 宛先MACアドレスは、IEEE 802.1D準拠のブリッジ転送されない特殊なマルチキャストアドレスが一般的に用いられるが、他のマルチキャストアドレスやユニキャストの宛先MACを用いてもよい。 LLDPのデータユニット(LLDPDU)はType-Length-Value (TLV)構造であり、Type値が7ビット、Length値が9ビット、Value値が511バイト以下の任意長で構成される。その書式は以下の通り。 LLDPDU TLVタイプ一覧Type内容要不要Value書式0 終了 必須 なし (Length=0) 1 機器ID (Chassis ID) 必須 サブタイプ(1バイト)+値(255バイト以下) 2 ポートID (Port ID) 必須 サブタイプ(1バイト)+値(255バイト以下) 3 Time To Live 必須 0〜65535[秒] (Length=2) 4 ポート概要 任意 任意英数字(255バイト以下) 5 システム名 任意 任意英数字(255バイト以下) 6 システム概要 任意 任意英数字(255バイト以下) 7 システム機能種別 任意 下記の組合せで実装の有無と有効化状態をそれぞれ示す (Length=4)リピータ・スイッチ・無線AP・ルータ・IP電話・DOCSIS対応機・無線LAN端末・その他 8 管理アドレス 任意 管理IPアドレス、I/F番号、OIDを含む 127 カスタムTLV 任意 OUI(3バイト)+サブタイプ(1バイト)+値(507バイト以下)IEEE 802.3によるMAC/PHY設定・PoE・リンクアグリゲーション・EEEなどの拡張はこのタイプで記述される。 カスタムTLVは、TLV type 127として提供される。カスタムTLVの値は、24ビットの組織固有識別子(Organizationally Unique Identifier)と、1バイトの組織定義サブタイプ(organizationally defined subtype)の後にデータが続く。組織固有のTLVの基本フォーマットを以下に示す。 組織固有TLVTypeLengthOrganizationally unique identifier (OUI)Organizationally defined subtypeOrganizationally defined information string7 bits—127 9 bits 24 bits 8 bits 0-507 octets IEEE Std 802.1AB、§9.6.1.3によると、組織固有識別子は、IEEE Std 802-2001で定義された組織のOUIを含まなければならない。各組織は、そのサブタイプを管理する責任がある。
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