フレーム形状の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 08:32 UTC 版)
「フレーム (自転車)」の記事における「フレーム形状の種類」の解説
ごく簡単には、ダイヤモンド形(ダイヤモンドフレーム)とその他に大別される。規格では日本工業規格JIS D 9401(自転車 - フレーム)がある。防犯登録などでの識別目的、メーカーや販売店の分類など、分類法などに小異があることもある。 ダイヤモンド形 スタッガード形 トップチューブのサドル側取り付け位置を下げて斜めにしたもの。 (スタッガード: staggered は英単語 stagger の動詞としての過去・過去完了型で、英語ではこの形の自転車のフレームを指す場合 stagger とすることが多いが、日本では昔からスタッガーと呼ぶことはほとんどなく、専らスタッガードと呼んでいる) 海外ではstaggerを含むトップチューブを下げたものの総称としてステップスルーフレーム step-through frame (オープンフレーム open frame、 ローステップフレーム low-step frame)などと呼ばれる。 ダブルループ形 スタッガードのトップ/ダウンチューブを下向きに湾曲させ乗降性をより向上させたもの。 パラレル形 トップ/ダウンチューブを平行にしたもの。派生的な形態として、異形パイプ材が一般化した現在では、極太楕円形や角形のシングルチューブとしているものも多い。 ミキスト形 ヘッドからリアエンドまで一直線にパイプが通っている形のもの。 ベルソー形 ミキストの亜流でトップチューブを下向きに湾曲させ乗降性をより高めている。 H形 トップチューブとダウンチューブのおおよそ中間の位置に太いシングルチューブを持つもの。 側面から見た時にハンドルからフロントホークとシングルチューブ、シートチューブがH字形になる。 性能的なメリットは中途半端だが、シンプルで軽快な外観が特徴。 特に折りたたみ自転車ではヒンジを減らせるシングルチューブの製品が多いこと。ヒンジの位置が低すぎず折りたたみの際の作業性がいいことから多く採用される。 U形 H型よりも低い位置に、ダウンのみのシングルチューブを持つもの。ハンドルからダウンチューブ、シートチューブまでのラインがU字形になる。 婦人用、電動アシスト自転車に多く、乗降性を重視した形態である。 L形 U型の底部を延長した直線部を持つもの。前部チャイルドシートの設置クリアランスを大きくした婦人・家庭むけ。 駐輪場などでの取り回しと乗降性を考慮し、小径車輪で全長・車高を抑えたものも多い。 ペダーセン型 吊り橋に似た、ダイヤモンド型とは別個の力学的構造に基づくフレーム。開発者のペダーセンが事業に失敗したことや、ダイヤモンド型に比べ工数が多く高価なこともあり一旦は忘れ去られたが、独特の形状への根強い支持からリバイバルされ少数生産されている。
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