フレーム問題の例とは? わかりやすく解説

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フレーム問題の例

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/18 10:09 UTC 版)

フレーム問題」の記事における「フレーム問題の例」の解説

哲学者ダニエル・デネット論文示した例を挙げて説明する状況として、洞窟中にロボットを動かすバッテリーがあり、その上に時限爆弾仕掛けられている。このままでは爆弾爆発してバッテリー破壊されロボットバッテリー交換ができなくなってしまうので、洞窟の中からバッテリー取り出してなくてはならないロボットは、「洞窟からバッテリー取り出してくること」を指示された。 人工知能ロボット1号機R1は、うまくプログラムされていたため、洞窟入って無事にバッテリー取り出すことができた。しかし、R1はバッテリーの上爆弾載っていることには気づいていたが、バッテリーを運ぶと爆弾一緒に運び出してしまうことに気づかなかったため、洞窟から出た後に爆弾爆発してしまった。これはR1が、バッテリー取り出すという目的については理解していたが、それによって副次的発生する事項バッテリー取り出す爆弾同時に運んでしまうこと)について理解していなかったのが原因である。 そこで、目的遂行するにあたって副次的発生する事項考慮する人工知能ロボット2号機R1-D1を開発した。しかしR1-D1は、洞窟入ってバッテリー前に来たところで動作しなくなりそのまま時限爆弾作動して吹っ飛んでしまった。R1-D1は、バッテリーの前で「このバッテリーを動かすと上にのった爆弾爆発しないかどうか」「バッテリーを動かす前に爆弾移動させないといけないか」「爆弾動かそうとすると、天井落ちてきたりしないか」「爆弾近づくと壁の色が変わったりしないか」などなど副次的発生しうるあらゆる事項考え始めてしまい、無限に思考し続けてしまったのである。これは、副次的発生しうる事項というのが無限にあり、それら全て考慮するには無限の計算時間を必要とするからである。ただ、副次的発生する事項といっても、「壁の色が変わったりしないか」などというのは、通常考慮する必要がない。 そこで、目的遂行するにあたって無関係な事項考慮しないように改良した人工知能ロボット3号機R2-D1を開発した。しかし今度は、R2-D1は洞窟に入る前に動作しなくなった。R2-D1は洞窟に入る前に目的無関係な事項全て洗い出そうとして、無限に思考し続けてしまったのである。これは、目的無関係な事項というのも無限にあるため、それら全て考慮するには無限の計算時間を必要とするからである。事程左様に人間のように判断することができるロボットR2-D2作るのは難しい。

※この「フレーム問題の例」の解説は、「フレーム問題」の解説の一部です。
「フレーム問題の例」を含む「フレーム問題」の記事については、「フレーム問題」の概要を参照ください。

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