フリテンの定義揺れ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/12 02:34 UTC 版)
現在広く遊ばれているアリアリ麻雀では、前述の通り「和了形を構成しうる牌が1種類でも自分の捨て牌に含まれている場合」をフリテンとし、「フリテン状態のロン和了は不可、ただしツモ和了は可」という制約になっているのが一般的である。ただし、フリテンの定義と制約には時代や地域によって微妙に揺れがあり、以下のようなバリエーションが見られる。アリアリではないルールで遊ぶ場合や、年輩の打ち手・地方出身の打ち手と初手合わせする場合などは、他の細目なども含め事前に確認しておいたほうがよい。 前述の通り、同巡内フリテンになっている場合に、その巡目ではツモ和了も不可とすることがある。打牌した後はロン和了もツモ和了も可能。通常はツモ和了であればフリテンは問われないが、地方によっては同巡の定義に差がある。 前述の通り、ルールによってはフリテンのリーチを禁止している場合がある。このルールを採用している場合、見逃しによるリーチ後のフリテンはフリテンリーチと同義とみなされ、ツモ和了であってもチョンボになる。 フリテンは一切不可とすることもある。この規定ではフリテンはテンパイとして扱われず、ノーテン罰符の対象となる。ナシナシ麻雀、リーチ縛りなどで採用される。 現物のみロン和了り不可、現物でない種類の牌でのロン和了は可。アルシーアル麻雀、ブー麻雀、東天紅などで採用されることがある。 現物及びその筋の待ち牌はロン和了り不可、筋に含まれない待ち牌のロン和了は可。つまり、2223456の1-4-7-3-6待ちで1をフリテンしていた時、1-4-7の筋ではロン和了できないが、3-6の筋ではロン和了できる。複合待ちの時にのみ適用される過渡的なルールで、現在は採用されない。 制約なし。放銃一家包がない時代のルールで、現在の日本の一般的な麻雀で採用されることはほぼない。ただし中国麻雀など日本以外では現在も制約なしが一般的である。 101競技連盟では、加槓した牌に対してフリテンが適用される。例えばを加槓した状態で待ちをロン和了した場合、八筒の加槓に対してフリテンが適用され、チョンボを取られることになる。加槓は捨て牌に準ずる性質があるとみなす、という考え方からこのようなルールが採用されている。
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