フランス文学と出版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 17:05 UTC 版)
「フランス・ルネサンスの文学」の記事における「フランス文学と出版」の解説
16世紀には、活版印刷の本格化が、文学の発展と普及にも貢献した。 古代ギリシャ・ローマの文学に接しやすくなったことは、フランス文学の方向性に影響を与えた。さらに同時代の他国の文学作品の翻訳も多く出版され、それらの模倣や翻案もまた、フランス文学の発展に寄与した。また、世紀後半になると、青本の出版も始まり、簡素なものではあったが、一般大衆にとっての活字世界への入り口として機能した。 パリの出版業者の中では、エチエンヌ家が重要な存在であった。その一人、ロベール・エチエンヌは、聖書を初めて章と節に分けて出版した。弟のシャルルは、エチエンヌ・ド・ラ・リヴィエールとともに、図解された解剖学書を出版した。ロベールの息子のアンリは、出版事業の傍ら自身でもフランス語の語彙に関する研究を複数著した。 また、リヨンでは、セバスチャン・グリフやジャン・ド・トゥルヌらが、様々な作家の著書を世に送り、リヨンを文学の一大拠点とすることに貢献した。
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