フラットパネルディスプレイ用とは? わかりやすく解説

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フラットパネルディスプレイ用

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 04:38 UTC 版)

フォトマスク」の記事における「フラットパネルディスプレイ用」の解説

フラットパネルディスプレイ用でもフォトマスクは、製造しようとする素子の各積層ごとや加工処理ごとに1枚ずつ必要となる。そのため、ディスプレイ素子構造複雑になればそれだけフォトマスク枚数増加する。現在最も一般的なフラットパネルディスプレイである液晶ディスプレイでは、それぞれ機能造り込まれ2枚ガラス液晶挟み込むことによって形成されているが、画素ON/OFF司るTFT (Thin Film Transistor) 基板では3から6画素の色をコントロールするカラーフィルタ基板では4から7フォトマスク用いられる半導体用異なり、ほとんどの工程では等倍露光用いられる。ただし、低温ポリシリコン液晶TFTなど一部工程では拡大縮小露光用いられている。露光方法としては、フォトマスクの像をレンズないしプロジェクションミラーによって転写するプロジェクション方式、及び光学系使わずフォトマスクと被転写基板数十数百μm間隔近接させて転写するプロキシミティ方式両方用いられる前者解像度転写像の忠実性に優れ主にTFT基板加工用用いられ後者コスト、及びタクトタイム優れ比較パターン大きカラーフィルタ基板で主に用いられる。ただし、TFT基板でプロキシミティ方式用いたりカラーフィルタ基板プロジェクション方式用いケース見られる液晶ディスプレイ製造において特徴的なのは、コストダウン目的として露光量の部分的な制御のために半透過部を持たせたマスク存在することである。転写後は、初期膜厚に近いレジスト残膜となる部分中間の膜厚となる部分レジスト除去される部分の3通りの状態となる。これにより、1回露光形成したレジストパターンを使って積層された二つの層に順次エッチングを行うことが出来工程削減、すなわちコストダウンが可能となる。当初韓国のパネルメーカーで始まった技術であるが、現在ではかなり一般的に用いられるようになってきている。フォトマスク上への透過部の形成については半導体製造比較して低い解像度逆に生かして微細パターンぼかして透過部を作るものや、任意の透過率持った膜をさらに積層パターニングすることにより半透過部を形成するものが用いられる前者をグレートーンマスク、スリットマスクといった名称で呼び後者をスタックドレイヤーマスク、ハーフトーンマスクといった名称で呼ぶ。また、特許明細などでは、両者包含してグレートーンマスクと称する例も見られる

※この「フラットパネルディスプレイ用」の解説は、「フォトマスク」の解説の一部です。
「フラットパネルディスプレイ用」を含む「フォトマスク」の記事については、「フォトマスク」の概要を参照ください。

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