フィヨルドシティ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/03/03 08:05 UTC 版)
オスロ市は、オスロフィヨルド沿いの港湾や造船所などを再開発し、海辺に新たな市街地を形成する「フィヨルドシティ」 (Fjord City) 計画を進めている。アーケル・ブリッゲはその第一弾であったが、ビョルヴィカもその一環として再開発されることになった。2010年には入り江の中央に沈埋工法のビョルヴィカ・トンネルが開通し、これに伴って、高速道路E18号線のうち入り江の海岸沿いを1.8kmにわたって走る区間と、E18号線と国道4号線を結ぶ高架式のラウンドアバウト(Bispelokket交差点)は2012年までに撤去されることになった。ビョルヴィカの湾岸を東西に走るBispegata通りの場所には、ビョルヴィカの再開発地区の東西軸となる大通り、Dronning Eufemias gateが建設され、トラムがこの通りに沿うルートに変更されることになる。 オスロ港湾局の子会社である HAV Eiendom がビョルヴィカ再開発を担当している。完成すれば、ビョルヴィカ地区には4千人から5千人が住む集合住宅が建設され、オフィス地区には2万人が勤務することになる。さらに、文化施設の集積により世界中からの人々がビョルヴィカに来るようになり、一日3万人の来訪者が見込まれている。 2008年にはオスロ・オペラハウス(Operahuset i Oslo)がビョルヴィカの一番海側の部分に開館した。新アレクサンドリア図書館などを手がけたノルウェーのスノヘッタ社(スノーヘッタ、Snøhetta)の設計、国有建造物管理局 (Statsbygg) の施工で、33億ノルウェー・クローネを費やして完成している。面積は38,500平方メートルで、斜めに傾いた大屋根の上は大階段となって一般に開放されている。2008年には、ノルウェー議会はビョルヴィカへの新たな文化センターの建設を議決した。スペインのアバロス&ヘレロス (Abalos & Herreros) が設計を勝ち取ったこのセンターには、ムンク美術館、ステネルセン美術館、オスロ公共図書館が入居することになっているが、計画を巡って景観論争も起きている。 Dronning Eufemias 通りとオスロ中央駅の間には、高さ22階建てまでのガラス張りの中層ビルや高層ビルが12棟建設される計画になっている。オランダのMVRDVやノルウェーの Dark Architects の計画による計画はバーコード・ビルディングス (Barcode Buildings) と正式に命名されている。すでにプライスウォーターハウスクーパースが入居するビルは竣工しているが、この計画は高さなどを巡ってオスロ市民の激しい議論の的になっている。
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