ビジービーバー・ゲームとは? わかりやすく解説

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ビジービーバー・ゲーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 03:01 UTC 版)

ビジービーバー」の記事における「ビジービーバー・ゲーム」の解説

ティボール・ラドーは、1962年論文で以下のように「ビジービーバー・ゲーム」を導入した記号 {0, 1} と n 個の動作状態(それぞれ 1, 2, …, n で表すか、または A, B, C …などと書く)を持つチューリングマシン考える。なお、動作状態にはもう一つ停止」状態もあるとする。 彼が定義したチューリングマシン次の通りである。 2つ方向動作可能な無限長(または端のない)テープの上動作する。 このマシンには「遷移関数」があり、次の2つ入力を取る。 マシン現状現在の位置におけるテープ上の記号 そして3つの出力を持つ。テープ現在位置から読み出された記号上書きするための記号(たまたま入力と同じ記号になる場合もある) テープ上を移動すべき方向(「左」または「右」) 遷移した後の状態(たまたま現状態と同じ状態になる場合はあるし、または「停止」状態を指す可能性もある) 以上より、このチューリングマシンは、その「プログラム」を次のような5つタプル(組)の情報有限並べた表として書けるようなマシンである。 (現状態、現記号次に書くべき記号移動方向、次状態) このマシンは「停止」状態に達したときに停止する。 空のテープ(ここでは全てのセルに 0 が書かれテープを「空テープ」と呼ぶ)をセットして処理を始める。マシン走らせて遷移関数繰り返し起動する)、マシンがいずれ停止したならば、テープ書かれた 1 の数を数える。 n-状態ビジービーバーBB-n と書く)ゲームは、停止するまでにテープに 1 を最も多く出力するような n-状態チューリングマシン見つけ出す、というゲームである。 ラドー次のように書いている。 この競技参加希望者は、停止する n-状態チューリングマシン記述併せて、そのチューリングマシン停止するまでに走行するステップ数事前申請しなければならない申請先は公正な審判員とし、審判員はその有効性確認しなければならない参加者停止までに要するステップ数申請することは重要である。なぜなら、もし申請がなく、そのチューリングマシン停止しなかったら審判員にはそのチューリングマシンが「永久に停止しない」のかどうか証明する手段アルゴリズム)がないからである。もし参加者有限なステップ数チューリングマシン併せて申請するならば、審判員は(十分な時間与えられるとして)それだけステップ数にて実際にマシン停止するかどうか判定できるとはいえ審判員巨大なステップ数のために勝者判定には困難を覚えかも知れない)。 — ティボール・ラドー

※この「ビジービーバー・ゲーム」の解説は、「ビジービーバー」の解説の一部です。
「ビジービーバー・ゲーム」を含む「ビジービーバー」の記事については、「ビジービーバー」の概要を参照ください。

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