パレスチナのキリスト教徒人口
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 15:40 UTC 版)
「パレスチナのキリスト教」の記事における「パレスチナのキリスト教徒人口」の解説
イスラエル・パレスチナ国内に住む人々に加えて、パレスチナ難民やディアスポラ(他国移住者)、またパレスチナ人キリスト教徒を祖先の一部とする者を含む広義のパレスチナ人キリスト教徒は、2000年の時点で世界中で推定50万人がいるとされる。 イスラエル直轄領土のキリスト教徒は、在来のアラブ系住民(パレスチナ人)と、一部のキリスト教シオニストを含む移民の混合体である。イスラエル政府の統計によると、1990年代には、ユダヤ人とともにイスラエルに移住したロシア人およびソビエト連邦構成国の諸民族と、エチオピア人移民を含む144,000人のイスラエル人(イスラエル国籍に属し、おもにヘブライ語を話す人々)および、117,000人のパレスチナ人がキリスト教徒であるとされる。また2009年時点の同統計では、イスラエルには約154,000人のキリスト教徒がおり、人口の約2.1%に相当する。そのうち約80%はアラブ系パレスチナ人で、残りは非アラブ系の移民であり、後者のほとんどが1990年代初頭にソビエト連邦から移住してきたユダヤ人の配偶者である。イエスの育った町ナザレでは、2012年時点で約72,000人の住民の大多数がパレスチナ人(アラブ系)だが、そのうちキリスト教徒は約22,000人で、1945年には人口の約60%を占めていたが、約30%にまで減少している。 対して、パレスチナ自治区(パレスチナ国)、ことにイスラエル占領地におけるキリスト教徒人口に関する公式の統計はないが、ルター派の超教派機関「ディヤール・コンソーシアム」(Diyar Consortium)によると、(恐らく2012年かそれ以前の近い時点で、)パレスチナ自治区には51,710人のキリスト教徒がおり、ヨルダン川西岸地区(東エルサレムを含む)の人口の約2%を占めている。ガザ地区のキリスト教徒人口は推定3,000人で、人口の1%に満たない。
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