パトラッシュの犬種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 10:02 UTC 版)
「フランダースの犬 (アニメ)」の記事における「パトラッシュの犬種」の解説
本作品ではパトラッシュの犬種について言及がなく、原作でも「フランダース産の大きな労働犬」としか書かれていないが、原作本文では『フランダースの犬は、一体に頭も四本の脚も大きく、耳は狼のようにぴんと立っていて、何代も何代も親ゆずりの荒い労働で鍛え上げたがっしりしたその足は、何(いず)れも外側にひらいてふんばっていて、見るからに異常な筋肉の発達を示しています』と外見について説明する一文が存在する。一般的に言われているブーヴィエ・デ・フランドルとは外見上の特徴が全く異なり、どちらかと言えば本作品のデザインに近い。 このように実際のフランドル犬と大きくイメージの異なる外見に変更した理由について、監督の黒田昌郎は労働犬として飼われることや写真を見てパトラッシュのイメージと大きく違うと感じて、「子供たちに馴染んでもらい易くするため、セント・バーナードや和犬を参考にデザインした」と語っている。
※この「パトラッシュの犬種」の解説は、「フランダースの犬 (アニメ)」の解説の一部です。
「パトラッシュの犬種」を含む「フランダースの犬 (アニメ)」の記事については、「フランダースの犬 (アニメ)」の概要を参照ください。
パトラッシュの犬種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 05:10 UTC 版)
「フランダースの犬」の記事における「パトラッシュの犬種」の解説
パトラッシュは原作では次のように描写されている。全体に黄色 (yellow) もしくは褐色 (tawn (e) y) の、がっしりとした立ち耳の大型犬である。 Patrasche was a big Fleming.(中略)A dog of Flanders--yellow of hide, large of head and limb, with wolf-like ears that stood erect, and legs bowed and feet widened in the muscular development wrought in his breed by many generations of hard service.(中略)the green cart with the brass flagons of Teniers and Mieris and Van Tal, and the great tawny-colored, massive dog, with his belled harness that chimed cheerily as he went,(中略)until the doors closed and the child perforce came forth again, and winding his arms about the dog's neck would kiss him on his broad, tawney-colored forehead, and murmur always the same words:"If I could only see them, Patrasche!—if I could only see them!"(中略)and felt many and many a time the tears of a strange, nameless pain and joy, mingled together, fall hotly from the bright young eyes upon his own wrinkled yellow forehead.(中略)In answer, Patrasche crept closer yet, and laid his head upon the young boy's breast. The great tears stood in his brown, sad eyes:not for himself—for himself he was happy. — 東京ムービー版アニメ・実写映画版・ホーボケンに建てられた銅像には、フランドル原産のブーヴィエ・デ・フランドル(オランダ語版、英語版)という黒い毛むくじゃらの犬がモデルとして採用されており、原作のパトラッシュは、この犬種であるとされる。 世界名作劇場版アニメでは、立ち耳の白い斑犬に改変されている。 また「皺だらけの (wrinkled) 黄色い額」などの表現から、同地方原産の、現在のベルジアン・シェパード・ドッグ、特にその中のマリノアに近い犬種と言う説もある。この作品が執筆された当時は、まだ犬種として完全に固定されていなかったが、同地方では一般に使役目的で同様の犬が飼われていた。ただし、ブーヴィエ・デ・フランドル種にも明るい褐色の毛並みを持つ個体が存在するため、一概に断じることはできない。 原書の挿絵 ブーヴィエ・デ・フランドル ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダール
※この「パトラッシュの犬種」の解説は、「フランダースの犬」の解説の一部です。
「パトラッシュの犬種」を含む「フランダースの犬」の記事については、「フランダースの犬」の概要を参照ください。
- パトラッシュの犬種のページへのリンク