ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 生物 > 哺乳類 > 犬の品種 > ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレンの意味・解説 

ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/27 06:23 UTC 版)

ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン(英:Belgian Shephrd Dog Tervueren)とは、ベルギー原産の牧羊犬種である。ベルジアン・シェパード・ドッグの愛好家などからは単にタービュレンと呼ばれることもある。

ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン
別名 タービュレン(Tervueren)
原産地  ベルギー
特徴
体重 オス 25-30 kg(55-66 lb)
メス 20-25 kg(44-55 lb)
体高 オス 61-66 cm(24-26 in)
メス 56-61 cm(22-24 in)
外被 ダブルコート
毛色 フォーン又はグレーとブラックのオーバーレイにブラックマスク
寿命 10-12 年
イヌ (Canis lupus familiaris)

歴史

もともとはベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダールベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアベルジアン・シェパード・ドッグ・ラケノアと同一犬種と見られ、ベルジアン・シェパード・ドッグとして一からげにまとめられていた。19世紀になるとこれらの主な使役であった牧羊が機械化されてしまったことにより仕事が減り、絶滅の危機に瀕してしまった。そのため、これらを研究・保護するためのプロジェクトが発足し、ベルギー国内のどの地域に何頭のベルジアン・シェパード・ドッグが生き残っているか調査が行われた。

この調査の目的はスタンダードの確立・統一を図ることではあったが、地域ごとと4タイプに分化していて、それぞれがはっきりと犬種として認識できるほどの特徴を備えていたため、それぞれ別の犬種クラブが立てられてブリーディングが行われるようになった。

俊敏性競技にて(Rose City Classic AKC Show 2007)

タービュレンはタービュレン村原産のベルジアン・シェパード・ドッグで、主に牧羊犬として羊の誘導を行うのに使われていた。この他牧犬として使われることもあり、また、近年は警察犬麻薬探知犬介助犬聴導犬、セラピー犬としても広く活躍している。もちろん容姿の良さからペットやショードッグとしても人気が高く、世界中で多く飼育されている。世界的にはベルジアン・シェパード・ドッグの中でグローネンダールに次ぐ2番目の人気を保持しているが、日本ではそれらの中で最も人気が高い犬種になっている。毎年国内登録が行われ、2009年度の国内登録頭数順位は136位中71位と高順位であった(グローネンダールの同年度の順位は89位)。時折ペットショップで見かけることが出来、そこやブリーダーから入手することが可能である。

特徴

美しい黄色と黒の混色のロングコートを持つベルジアン・シェパード・ドッグである。グローネンダールに比べるとより友好的で穏やかな気性を持つが、そのため番犬としてはあまり使えないのが欠点である。マズルと脚が長く、容姿は整っていて体は引き締まっている。耳は立ち耳で、尾はふさふさした垂れ尾。体高は雄61〜66cm、雌56〜61cmで体重は雌雄共に28kg前後の大型犬。性格は穏やかで愛情深く、友好的で従順である。子供や他の犬と遊ぶことが大好きで、家庭犬として飼育するのに向いた犬種である。身体能力は高く、ドッグスポーツにも適している。運動量は多く、散歩の時間は多めにとる必要がある。かかりやすい病気は内分泌系疾患と意識障害による発作などがある。

参考文献

  • 『犬のカタログ2004』(学研)中島眞理 監督・写真
  • 『日本と世界の愛犬図鑑2007』(辰巳出版)佐草一優監修
  • 『デズモンド・モリスの犬種事典』デズモンド・モリス著書、福山英也、大木卓訳 誠文堂新光社、2007年
  • 『日本と世界の愛犬図鑑2009』(辰巳出版)藤原尚太郎編・著

関連項目

脚注



ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン(英:BelgianShepheedDogTervuren)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/12 08:54 UTC 版)

ベルジアン・シェパード・ドッグ」の記事における「ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン(英:BelgianShepheedDogTervuren)」の解説

オレンジと黒の混ざった色の長毛のベルジアン・シェパード。犬種名はベルギーのタービュレン由来している。

※この「ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン(英:BelgianShepheedDogTervuren)」の解説は、「ベルジアン・シェパード・ドッグ」の解説の一部です。
「ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン(英:BelgianShepheedDogTervuren)」を含む「ベルジアン・シェパード・ドッグ」の記事については、「ベルジアン・シェパード・ドッグ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン」の関連用語

ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのベルジアン・シェパード・ドッグ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS