バルベリーニ宮殿天井画とは? わかりやすく解説

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バルベリーニ宮殿天井画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 13:06 UTC 版)

ピエトロ・ダ・コルトーナ」の記事における「バルベリーニ宮殿天井画」の解説

バルベリーニ宮殿天井画神の摂理≫(≪神の知≫などと訳す場合もある)(en)はピエトロ代表作であるとともにイタリア盛期バロック期代表する大作である。17世紀バロック建築代表作1つであるバルベリーニ宮殿2階中央の広間天井描かれたもので、幅15メートル奥行25メートルにも及ぶ大画面数多く人物配されている。構図中心に位置する神の摂理」の寓意女性像をはじめ、人物空間浮遊するように描かれ天井そのまま天空へとつながっているような錯覚を見る者に起こす。 ソッティン・スー(sotto in su)(目だまし風)の手法を用いて二次元平面である絵画と、建築装飾区別がつかないように見せ手法1世代前のアンニーバレ・カラッチらも用いていた。カラッチ制作になるファルネーゼ宮殿天井画は、天井を細かい区画分けたクァドリ・リポルターティ(擬似額絵)という手法用いている。一方、このバルベリーニ宮殿天井画用いられ手法一歩進んだ「クァドラトゥーラ」といわれるもので、遠近法錯視効果駆使し絵画建築装飾区別がつかないだけでなく、絵画建築装飾鑑賞者のいる現実空間との境があいまいになっている。≪神の摂理≫では画面四隅から立ち上がる装飾付きと、その上コーニス上の平材)によって画面大きく5つ分かれているが、これらの建築部材はすべて平面描かれたものであり、描かれ登場人物たちはこれらの区画飛び越えて自在に飛翔している。 作品の主題は複雑であるが、一言言えば教皇ウルバヌス8世栄光称えるものであり、ウルバヌス8世優れた治世によって「神の摂理」が実現されたことをさまざまな寓意人物像表現したのである

※この「バルベリーニ宮殿天井画」の解説は、「ピエトロ・ダ・コルトーナ」の解説の一部です。
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