ハンナラ辛勝、民主惨敗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 15:08 UTC 版)
「第18代総選挙 (大韓民国)」の記事における「ハンナラ辛勝、民主惨敗」の解説
当初は、180議席程度の圧勝もありえると考えられていたハンナラ党(選挙前112議席)であるが、保守政党の先進党、親朴連帯や親朴系無所属候補の候補と接戦になったことで、忠清道のみならず党の地盤の嶺南(慶尚道)でも支持が伸び悩み、過半数(150議席)を3議席だけ上回る153議席で辛勝に近い結果となった。 選挙前は院内第一党で、改憲阻止線である100議席を目標としていた主体の民主党(136議席)は、党の地盤である湖南(光州広域市・全羅道)や忠清北道及び済州特別自治道では第一党になったが、首都ソウルを含む首都圏で議席を大幅に減らした結果、81議席に留まり惨敗した。 李会昌総裁が率いる先進党(9議席)は李会昌の地盤である忠清道、特に大田広域市と忠清南道で圧倒的強さを発揮し、第三党に躍進したが、院内交渉団体を形成するために必要な20議席には届かなかった。また、忠清道以外の地域区では当選者を出せず、地域政党としての限界も示される形となった。 ハンナラ党の公認を得られなかった朴槿恵元ハンナラ党代表支持グループが結成した親朴連帯(3議席)は、朴氏の地元である大邱市や慶尚北道で支持を伸ばし、善戦した。 前回の総選挙で10議席を獲得し、初めて院内進出に成功した左翼政党の民労党(6議席)は、対北朝鮮政策を巡って党が分裂した影響もあって比例代表議席を半分以下に減らし、5議席に留まり前回選挙の半分という厳しい結果となった。一方、民労党から離党したグループが結成した進歩新党は地域区で立候補した共同代表の魯会燦と沈相奵が僅差で落選、比例代表でも議席阻止線の得票率3%にわずかに届かず議席を獲得することが出来なかった。 前年の大統領選挙で敗北した大統領候補の文国現が代表を務める創造韓国党(1議席)は文代表がソウルで当選、比例代表でも2議席を獲得して健闘した。 無所属(25議席)は、ハンナラ党や民主党の公認を得ることが出来なかった候補者が多数出馬し、第六共和国時代の総選挙では過去最高の25議席となった。
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