ハブ酒(はぶしゅ)
ハブを焼酎に漬け込み、密封し、長期貯蔵したリキュール(薬味酒)。ハブは沖縄県および鹿児島県奄美諸島に棲息(せいそく)する猛毒を有するマムシ科のヘビ。したがってハブ酒には泡盛や黒糖焼酎が使われる。ハブの臭みは内臓の内容物にあるといわれ、使用するハブは数か月ないし1年絶食させ、身体をしごいて腹に残るものを搾り出し、洗ってから焼酎に漬ける。そのときハブの頭部を手で押さえ焼酎を満たした瓶に尾から入れ、頭を離したらすばやく蓋(ふた)をしないと危険である。貯蔵熟成した後のハブは触れると形が崩れるので、ハブの入った製品は焼酎に漬けてハブを殺した後でこれを取り出し、4~5リットル容の瓶に蜷(とぐろ)をまいた形につめ、40度の焼酎を満たし、密封する。数年で赤褐色に色づいたところで市販される。蜂蜜などで味つけしたもの、ハブの卵やペニスを入れたものなどもある。
ハブ酒
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