ハイデラバード・ハリーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/18 17:35 UTC 版)
「ハリーム」の記事における「ハイデラバード・ハリーム」の解説
詳細は「ハイデラバード・ハリーム」を参照 (Hyderabadi haleem) インドのハイデラバードやパキスタンのカラチは美味しいハリームを食す事のできる都市として知られており、特にラマダーンの期間中は街でよく売られている。ハリームは元々はアラブ料理(英語版)であり、ティムール朝の時代にイエメンやイラン、アフガニスタンからの移民によりハイデラバードへと持ち込まれたものである。ハリームはニザーム王国時代にアラブ移民の間で非常に人気のある料理だった。 ハリームには甘いものと塩の効いた種類のものがあり、ハイデラバードのバールカス地区(英語版)では朝食として出される。香りの良さとその味わいからインドの他のコミュニティにおいても食卓に上ることが多い料理である。 塩の効いたハリームはモハッラムやラマダーンの月に非常に人気がある。高カロリー食であるハリームは断食を行うラマダーンの期間中、日没後摂取する食事であるイフタール(英語版)として最適な料理である。ハリームの材料は牛肉もしくは羊肉、コムギ、オオムギ、レンズ豆、香辛料、ギー、しぼりたてのレモンジュースであり、好みによりマサラで味を調節して作る。凝ったものになると、約1週間煮込んで作るとされている。 ドライフルーツや野菜を使ったハリームもラマダーンの期間中に販売されている。 ハリームはハイデラバードにおいて、ムスリムの結婚式やその他祝賀会などの慶事に際に前菜として出される伝統料理でもある。2010年9月、ハイデラバード・ハリームは地理的表示を与えられる食事として登録された。
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