ニューヨーク近代美術館のキュレーター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 08:47 UTC 版)
「パオラ・アントネッリ」の記事における「ニューヨーク近代美術館のキュレーター」の解説
アントネッリは1994年2月にニューヨーク近代美術館に加わり、建築・デザイン部門のキュレーターとなった。ニューヨーク近代美術館で彼女が企画した展示のなかで初めて注目を集めたのは1995年の "Mutant Materials in Contemporary Design" (現代デザインに見る素材の変容)であった。これ以後1996年の"Thresholds: Contemporary Design from the Netherlands"、1997年から1998年の"Achille Castiglioni(英語版): Design!"、1999年の"Projects 66: Campana(英語版)/Ingo Maurer(英語版)"、2000年9月から翌年2月にかけて"Open Ends"と"Matter"を企画した。2001年の2月8日から4月22日に開かれた "Workspheres" (ワークスフィア)展は近未来の労働環境のデザインをテーマとしていた。 2005年には"Safe: Design Takes on Risk"と"Safe"というよく似たタイトルの展示会を開いた。後者は2年前にアスペンで開かれた国際デザイン会議の彼女の発表に基づくものであった。彼女の近年のプロジェクトには他に、独特なデザインの例として世界中の食をとりあつかった書籍や、デザインに関するテレビ番組などがある。キュレーターとして彼女は様々なコンピューターゲームをニューヨーク近代美術館の常設展へと加えてきた。 アントネッリはJamer Huntと共同で、性、攻撃、体臭といった人間の最も顕著な特徴のうちのいくつかを物理的に表現することをテーマとした、オンライン上の実験的な展示会 "Design and Violence" を開催した。例えばガラスコップ一杯の人工的に合成された汗が展示された。この展示会について彼女は「私たちは暴力と曖昧な関係を持つ展示物を求めていた」と述べている。チョークで地面に描かれた無人攻撃機(ドローン)の輪郭や、自動追尾弾丸や、スティレット・ヒール(英語版)といったそれぞれの展示品はデザインの持つ正と負両面を強調するために選ばれた。現代ではデザインとは大変多元的なものであり、アントネッリとHuntはこれを表現しようとしていた。
※この「ニューヨーク近代美術館のキュレーター」の解説は、「パオラ・アントネッリ」の解説の一部です。
「ニューヨーク近代美術館のキュレーター」を含む「パオラ・アントネッリ」の記事については、「パオラ・アントネッリ」の概要を参照ください。
- ニューヨーク近代美術館のキュレーターのページへのリンク