しきい値
英語表記:thresholds
放射線による被ばく影響は、障害の種類によって異なるが、一定の放射線量以下では発生せず、これを超えて始めて発生すると考えられており、この障害が起きる境目の線量をしきい値という。
外部から影響(作用量)によりある現象や効果が発生する場合、必要とする最少の影響(作用量)で、それ以下の量ではその現象や効果は起こらない。
皮ふの紅斑、脱毛、不妊などの放射線による確定的影響では、それらの影響を生ずる最小の線量が知られており、これを「しきい値」という。
ICRP勧告の線量限度を決定するための大原則として、いかなる理由があってもしきい値を超えるような線量を与えないことがうたわれている。ICRP勧告における「組織線量当量限度」はこの考え方に基づいている。(2001年4月より法改正で「組織線量当量」は「等価線量」に用語変更)
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