ニューデザイン運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 14:52 UTC 版)
「全国優良石材店の会」の記事における「ニューデザイン運動」の解説
1987年1月、東北工業株式会社はインターロック株式会社に改称し、この年から全優石は「ニューデザイン運動」を展開、2月には彫刻家・建築家・造形作家・グラフィックデザイナーなど各界の専門家に依頼して新たにデザインした墓の発表会をホテルで開催した。この運動は、海外から安価な墓石が完成品の形でも輸入されるようになってきたことから、デザイン面で差別化を図り競争力を維持することを狙ったものであった。発表会は業界関係者のほか一般客も約500名が来場し、個性的なデザインを持った墓に対する関心の高さを示した。全優石はその後もデザイン重視の路線を続け、1988年にはインターロック名義でデザイナーと契約、会員企業へのデザイン供与を開始したほか、1995年からは「ニューデザインお墓写真コンテスト」を開催、一般から募集した独自のデザインの墓を表彰する取り組みも行った。 1991年1月、吉田剛はインターロックの社長職を弟に譲り、全優石の活動に専念するようになった。この時期から全優石は販売以外の関連分野でもさまざまな事業を展開した。1991年には墓石の清掃を請け負う事業を行っているクリーンセミタリーと提携、「墓石リフレッシュサービス」の提供を開始した。また1992年には電話で一般からの墓に関する相談を受け付ける無料相談サービスを開始し、毎年彼岸の時期に実施するようになった。1993年には情報提供をさらに拡大し、全国の加盟社を通じて入手した空き墓地情報の提供も開始した。1994年には一般消費者向け電話相談で得た知見も反映し、「お墓講座」を大都市で開催するほか、希望があれば出張講座にも応じるとした。こうした情報提供は、空き墓地情報提供においては加盟社への誘導を行わず、また出張講座においても売り込みは行わないなど、加盟社の拡販に直接つなげるというよりは、消費者の啓蒙を通じた長期的な利益を目指した試みであった。
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