ニニアン油田
読み方: ににあんゆでん
【英】: ninian oilfield
【英】: ninian oilfield
英国シェトランドの東方約 128km の北海(水深 134 ~ 149m )に位置する、同国の代表的油田。 BP 社により 1974 年に発見され、油は 1978 年に、ガスは 1982 年に生産が開始された。海上施設はプラットホーム 3 基。生産された原油は海底パイプライン(口径 36 インチ、長さ 168km )でサランボ・ターミナルへ、ガスはパイプライン網経由でセントファーガスへ送られる。 地質区としては北海盆地(リフト盆地)内のバイキング地溝縁辺部にあり、集油形態は不整合と断層の複合トラップ、集油面積は約 120km2 。油層はジュラ紀の砂岩で、深さは 2,780 ~ 3,150m 。究極可採埋蔵量は 11 ~ 12 億バレルと見積もられている。原油性状は、比重 36.4° API。イオウ分 0.39 %。油層の圧力維持のため、水圧入(水攻法)が行われている。 産油量は、生産開始当時は約 30 万バレル/日の水準にあったが、その後 1986 年は 8 万バレル/日台にまで減退していた。近年、産油量、累計生産量はともに発表されておらず不明である。 主文献 “Giant Fields 1968-78”(1980)、『世界の大油田』(1984)、『石油地質・探鉱用語集』(1989)、“Structural Traps II”(1990) (齊藤 隆、2006 年 3 月) |
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