ドルチ 〜ダイ・ハード・ザ・キャット〜
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「死刑執行中脱獄進行中 荒木飛呂彦短編集」の記事における「ドルチ 〜ダイ・ハード・ザ・キャット〜」の解説
『オールマン』1996年11号・12号掲載。転覆したヨットという限られた空間を舞台に一人の人間と一匹の猫が生き残りを懸けて戦う姿を描く。あとがきによれば、登場キャラに猫を使ったのは猫を溺愛している担当編集者に対する皮肉であるという。作品タイプB。 あらすじ 洋上に浮かぶ転覆したヨット。一体の女性の死体とともにそこに乗っていた一級建築士、愛子雅吾とその飼い猫、ドルチはそこで救助隊が来るのを待っていた。しかし、無線も故障し、食料も水も尽きた状況で次第に一人と一匹の仲は険悪なものとなっていき、ついに雅吾は生き延びる為にドルチを食べる事を思いつく。 登場人物 愛子雅吾(あやし まさご) ヨットの持ち主の一級建築士。32歳。彼女にせがまれヨットで沖に出たが、彼女が甲板で服を脱ぎだしたのに気をとられ、ヨットを暗礁に激突させてしまう。その後飼い猫のドルチと共に洋上で救助隊を待っていたが助けは来ず、そのまま食料が尽きて5日目に飴玉を見つけるも、ドルチとのサイコロ勝負に負けて食べられてしまう。その恨みと、生き延びるために用意していたもう一つの手段がうまくいかなかった事からドルチを食べて生き延びようとする。 ドルチ 雅吾の飼い猫。ブリティッシュ バイカラー ショートヘアーの雑種。3歳オス。漂流中の船の中で雅吾の心の支えとなっており、雅吾の酔狂から服を着せられたりしていた。そんな中自分が見つけ出した飴玉を雅吾に取られ、その後のサイコロ勝負で取り返すがそれが雅吾の怒りを買い、命を狙われる。サイコロ勝負のルールを理解できる程頭が良く、物語の終盤ではなぜか人語を喋っている。 雅吾の彼女 雅吾の彼女。登場時にすでに死亡しており、名前は雅吾が「アイ…だっけ。マイだったっけ?」と語るのみで詳細は不明。雅吾にヨットでの航海をせがんだ張本人で、ヨットの転覆後溺れ死んだ。
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