ドミナートゥス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/06 17:23 UTC 版)
ドミナートゥス(ラテン語: Dominatus)とは、帝政ローマ後期における政治形態の呼称である。「ドミヌス(dominus、主)による支配[注釈 1]」を意味し、日本語では専制君主政(せんせいくんしゅせい)と訳される。かつては帝政ローマ前期の政治形態を意味するプリンキパトゥス(元首政)と対になる語として用いられてきたが、現在ではプリンキパトゥスに代わるドミナートゥスなるものは存在しなかったと考えられており、プリンキパトゥスという言葉が引き続き用いられている一方で、ドミナートゥスという言葉は用いられなくなっている[1]。
注釈
出典
- 1 ドミナートゥスとは
- 2 ドミナートゥスの概要
- 3 脚注
ドミナートゥス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 15:18 UTC 版)
ディオクレティアヌスは帝権を強化するためにローマ皇帝をオリエントのような専制君主に変え、帝国の政体をそれまでの「プリンキパトゥス制」(元首制)から「ドミナートゥス制」(専制君主制)へと改変させた。 初代皇帝アウグストゥス以来、ローマ皇帝は実質的には大きな権力を有しながらも、名目的にはあくまで共和政を遵守する市民の代表者として振舞ってきたが、以後は名目的にも実質的にも帝国の君主として君臨することとなる。
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