ドミナートゥスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ドミナートゥスの意味・解説 

ドミナートゥス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/06 17:23 UTC 版)

ドミナートゥスラテン語: Dominatus)とは、帝政ローマ後期における政治形態の呼称である。「ドミヌスdominus、主)による支配[注釈 1]」を意味し、日本語では専制君主政(せんせいくんしゅせい)と訳される。かつては帝政ローマ前期の政治形態を意味するプリンキパトゥス(元首政)と対になる語として用いられてきたが、現在ではプリンキパトゥスに代わるドミナートゥスなるものは存在しなかったと考えられており、プリンキパトゥスという言葉が引き続き用いられている一方で、ドミナートゥスという言葉は用いられなくなっている[1]


注釈

  1. ^ ドミヌスとは臣民から皇帝への呼称であるが、使用自体は五賢帝のころにはすでに確認できる。
  2. ^ ディオクレティアヌスの引退時、コンスタンティヌス1世は副帝への昇格が有望視されていたが、既に父のコンスタンティウス・クロルスが副帝の地位にあったために副帝への昇格が見送られたとされる。

出典

  1. ^ レミィ2010、pp.151-153。
  2. ^ 『世界歴史大事典』教育出版センター、1992年。
  3. ^ レミィ2010、pp.54-55。
  4. ^ レミィ2010、p.66。
  5. ^ レミィ2010、p.55。
  6. ^ ランソン2012、pp.154-155。
  7. ^ ランソン2012、p.72。
  8. ^ ランソン2012、p.53。
  9. ^ ランソン2012、p.54。
  10. ^ 南川2018、p.53。


「ドミナートゥス」の続きの解説一覧

ドミナートゥス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 15:18 UTC 版)

3世紀の危機」の記事における「ドミナートゥス」の解説

ディオクレティアヌス帝権強化するためにローマ皇帝オリエントのような専制君主変え帝国政体それまでの「プリンキパトゥス制」(元首制)から「ドミナートゥス制」(専制君主制)へと改変させた。 初代皇帝アウグストゥス以来ローマ皇帝実質的に大きな権力有しながらも、名目的にはあくまで共和政遵守する市民代表者として振舞ってきたが、以後名目的にも実質的に帝国君主として君臨することとなる。

※この「ドミナートゥス」の解説は、「3世紀の危機」の解説の一部です。
「ドミナートゥス」を含む「3世紀の危機」の記事については、「3世紀の危機」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ドミナートゥス」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ドミナートゥス」の関連用語

ドミナートゥスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ドミナートゥスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのドミナートゥス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの3世紀の危機 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS