デジタル機器開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 22:42 UTC 版)
「NHK放送技術研究所」の記事における「デジタル機器開発」の解説
デジタル音楽時代の先駆けとなる研究も行った。ヘルベルト・フォン・カラヤン率いるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第2回日本公演に際して、FM生中継放送を実施したが、この時に配信する方式として採用したものが、デジタル通信方式である。具体的には、調整室までがアナログ方式であり、一部のFM放送局へ配信する際には、PCM12ビット・24kHzで量子化を行い、変調方式はFSK方式で配信を行う実験を行った。 また、同時期に回転ヘッド型デジタル録音機器の開発を行い、1969年(昭和44年)5月には、世界初の2チャンネルステレオによるPCMデジタル録音機の試作品を完成させた。後にこの技術は、日本コロムビアの技術陣に引き継がれて、PCM録音装置及びPCM音源のLPレコードの制作が行われる。この回転ヘッド型PCM録音機は、のちに「DAT」の開発・販売へと繋がった。
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