デザインの選定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 00:26 UTC 版)
2012年9月からリオ2016大会マスコットの選考検討会議が開催され、同年11月にマスコット募集に関する応募要項が発表された。ブラジルらしいデザインが望まれていたため、応募はブラジルの広告代理店、デザイン、アニメーション、イラストレーションの企業や専門家に限られた。応募に関して、次のような指針と共に17項目のチェックリストが示された。 マスコットは、ブラジルの文化を反映する必要があるが、同時に万人に理解されなければならない; リオ2016ロゴのブランド・ディレクション、オリンピック・ムーブメントとパラリンピック・ムーブメントの価値観に適合させるべきである; 友情、尊敬、フェアプレーのような、普遍的な価値観を表現しなければならない; 特に子供に訴えかけなければならないが、同様に大人の共感を呼ぶ必要もある。 デザインの選定には、アニメーションフェスティバルAnima Mundiのディレクターをコンサルタントとして迎え、ブランドマネジメント、デザインの専門家が集められた。3回のデザインコンペティションが開催され、3社が最終審査に残った。3社の作品について、リオデジャネイロとサンパウロで6歳から12歳までの子供たちを対象としたイメージ調査が行われた。子供たちにはリオ2016大会マスコット候補であることは伝えられず、それぞれの背景やしたいこと、いくつかの性格特性のみが伝えられた。子供たちは「私の友達」、「生意気そう」、「髪型が格好良い」、「馬鹿に見える」などと発言した。子供たちの意見はすぐに作品の改善に反映された。第1候補だった作品は除外され、2社の作品が残った。 2013年8月、アニメーション、イラストレーション、広告・市場調査部門の専門家に加えて、国際オリンピック委員会(IOC)、ブラジルオリンピック委員会(COB)、ブラジルパラリンピック委員会(CPB)、リオ2016組織委員会の代表者で構成された審査会が開催された。全会一致でBirdo Produções(Birdo Studio)の作品が選ばれ、知的財産権の調査を経て最終的な承認を得た。バードスタジオは2005年に日系ブラジル人3世のルシアナ・エグチとパウロ・ムペによって設立されたサンパウロのアニメーションスタジオ。自分たちの作品が採用されたことについて、ルシアナは「金メダルを取ったみたい」と喜びを語った。
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