デザインをリデザインする
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/27 04:44 UTC 版)
「メタデザイン」の記事における「デザインをリデザインする」の解説
ギリシャ語の「メタ (meta)」は元来、「側、脇 (beside)」や「後に (after)」を意味するが、現在では、自己の変容を含めた、変化、変形、変質の可能性を示唆するために使われることもある。したがってメタデザインという言葉は、デザインそれ自体をデザインし直すデザイン実践の可能性をも含む(マトゥラーナとバレーラの造語「オートポイエーシス」を参照)。 メタデザインの考え方では、デザインの段階では、その将来的な用途や問題を完全に予想することはできないと考える。しかし、これまで影響力を持ち、主流であった、アリストテレス的なデザイン理論(方法論)では、デザインは「原因」によって、そのデザインの最終的な姿が規定されることとなる。つまり、原因と結果には予測可能な関係があり、それに従ってデザインを進めるという方法論である。また、このような目的論的な観点は、そのデザインが売られるポイントで一定の経済的見返りを得る(デザインの価値が規定される)という従来の考え方に類似しており、決してデザインサイクル全体の中で継続的な段階を踏むことによって徐々にそのデザインやその価値が醸成されていくという考え方ではない。 これに対し、ユーザーをco-designers(共創するデザイナー)とすることにより、元来型のシステム開発の方法を越えて、システムデザイン(英語版)の伝統的な認識を変えていくだろうと期待するメタデザインの支持者たちもいる。
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