ディズニーによる実写アニメーション映画の開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 18:00 UTC 版)
「実写アニメーション映画」の記事における「ディズニーによる実写アニメーション映画の開発」の解説
数十年の間、ディズニーはいくつかの有名な映画で実写とアニメーションの混合セグメントを実験的に使用したが、これらは主に実写とみなされている。1943年に公開されたラテンアメリカ映画『ラテン・アメリカの旅』と1945年に公開された『三人の騎士』では、ドナルドダックが数人のラテンアメリカ人ダンサーと戯れ、さらにオーロラ・ミランダ(カルメン・ミランダの妹)が彼にキスをするシーンが登場する。1946年の『南部の唄』では、リーマスおじさんがアニメーションの中で「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」を歌い、アニメーションのシークエンスを通してブラーラビットの物語を語っていたが、1949年に公開された『わが心にかくも愛しき』はこれを改良したものである。 1964年の『メリー・ポピンズ』は、この種の芸術的な映画として最もよく知られており、ディック・ヴァン・ダイクとジュリー・アンドリュースをはじめとする多くの俳優たちが、ヴァン・ダイクのキャラクターが作り出した土地に旅する数分間のシーンがある。中でも有名なのは、ヴァン・ダイクのキャラクターがペンギンのウェイターと一緒に踊り、それをアンドリュースが楽しそうに見ているというアドリブのナンバー。1971年の『ベッドかざりとほうき』では、アンジェラ・ランズベリーとデヴィッド・トムリンソンが水中のナイトクラブで一緒に踊る実写とアニメーションのシークエンスがあり、後半ではトムリンソンが、攻撃的で擬人化されたサッカーをする動物たちの矢面に立たされる。 1974年のスウェーデン映画『Dunderklumpen』にインスパイアされた1977年のウォルト・ディズニー・プロダクションズの『ピートとドラゴン』はこれを実験的に行い、アニメのドラゴンであるエリオットを実写化するという前作とは逆のことを行っている。 ディズニーとアンブリン・エンターテインメントによる『ロジャー・ラビット』(1988年)は、高度な特殊効果と、アニメーション・キャラクターと生身の俳優の相互作用を「リアルに」描くことで新境地を開拓した。ドナルドダックとルーニー・テューンズのライバルであるダフィー・ダックのピアノ対決、ジェシカ・ラビットの登場、バッグス・バニーとミッキーマウスが同じシーンに登場すること、ボブ・ホスキンスがタイトル・キャラクターに手錠をかけられることなどが印象的。
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