チョッパ制御車への改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/28 05:46 UTC 版)
「阪神5151形電車」の記事における「チョッパ制御車への改造」の解説
1977年からの5001形(2代)の投入以降の普通用車両の冷房化の進捗とともに、3連運用の消滅で単車走行対応の制御器が不要となった5151形は、1980年の冷房化改造と同時に省エネルギーを図った回生ブレーキ付き電機子チョッパ制御車への改造が実施され、2両固定編成となった。同様の改造は5311形でも行われた。 制御器を回生ブレーキつき電機子チョッパ制御の東芝製BS-470-Aに換装、同時に2両ユニット化、ブレーキ装置も回生ブレーキ対応のHSC-R電磁直通ブレーキに変更された。屋根周りを強化のうえユニットクーラーを6基搭載して冷房改造を実施、冷房効果を高めるために補助送風機としてラインデリアを併設するとともに貫通扉にドアチェック付の引戸を取り付けた。パンタグラフは下枠交差式のものに換装した。 この時の改造結果が良好であったことから、翌1981年には回生ブレーキ付き電機子チョッパ制御の5131形・5331形を新造した。5231形は冷房改造を実施せずに5131形・5331形の代替新造に伴って廃車となり、以降の5151形はジェットカー初期世代の車体で残る唯一の形式となった。 1987年の普通列車終日4両編成化以降は、5261形5269 - 5270と併結していた。しかし登場以来30年以上経過し、冷房改造と制御器換装からも15年近く経過した1990年代半ばになると老朽化から後継車への置き換えが計画されるようになった。
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