チョウセンブナとは? わかりやすく解説

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ちょうせん‐ぶな〔テウセン‐〕【朝鮮×鮒】

読み方:ちょうせんぶな

トウギョ科淡水魚。浅い池や水田などにすむ。全長8センチくらい。体は細長く、緑褐色で、繁殖期の雄は婚姻色呈する空気呼吸ができ、また水面気泡の巣を作って産卵する大正3年(1914)朝鮮半島から移殖され、観賞用朝鮮金魚


朝鮮鮒

読み方:チョウセンブナ(chousenbuna)

キノボリウオ科淡水魚


チョウセンブナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/08 21:56 UTC 版)

チョウセンブナ
チョウセンブナ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : キノボリウオ亜目 Anabantoidei
: オスフロネムス科 Osphronemidae
亜科 : ゴクラクギョ亜科 Macropodusinae
: ゴクラクギョ属 Macropodus
: チョウセンブナ M. ocellatus
学名
Macropodus ocellatus
(Cantor, 1842)
シノニム

Macropodus chinensis

英名
Roundtail paradise fish

チョウセンブナ(朝鮮鮒、Macropodus ocellatus)は、スズキ目オスフロネムス科淡水魚の一種である。別名、ジシンブナトウギョ[1]

形態

全長5-7cm。体は側扁している。背鰭尻鰭の基底は長い。尾鰭の後縁は丸みを帯び、鰓蓋後縁に青色斑がある。産卵期のオスは、背鰭、尻鰭、尾鰭が著しく伸び、全てのの美しい婚姻色となる。名にフナと付くがコイ目フナとは別種であり、近縁のベタタイワンキンギョと同じように、鰓膣上部に鰭弓上皮が変形した迷路状器官(迷路器官ともいう)という器官があり、これで空中の酸素を取り込む。このため、低酸素環境でも生きられる。

分布

中国長江以北およびアムール川以南、朝鮮半島西部に分布している。

日本には1914年大正3年)に朝鮮から観賞用として移入されたが、関東1917年(大正6年)に発生した洪水によって飼育個体が野外に流出、霞ヶ浦では1930年昭和5年)に棲息が初確認された。1937年(昭和12年)の調査では、南東北から中部地方岡山県にかけての12都県で棲息が確認され、戦後も各地に移殖されたと見られるが、都市化や圃場整備による環境変化で棲息数を減らし、21世紀以降は茨城県新潟県長野県愛知県、岡山県の一部水系で確認されるのみとなっている[2]

生態

本種は水田用水路平野部のなど、止水か流れが弱い環境に生息している。後述するように水面を作る性質があるため、流れが速いなどでは繁殖が難しい。

繁殖期は6-7月。オス浮草の間に口から泡を出して巣を作る。オスとメスを上にして産卵放精し、稚魚はオスが保護する。

食性は主に、動物プランクトンアカムシイトミミズなどを食す。

利用

観賞魚として飼育されている。流通量は多くないが、捕獲個体のほかに繁殖個体も市販されている。

参考文献

  • 桜井淳史、渡辺昌和 著『淡水魚ガイドブック』永岡書店 161頁 ISBN 9784522213544
  • 佐久間徳、宮本拓海 著『外来水生生物事典』 柏書房 78頁 ISBN 4760127461
  • 細谷和海 『増補改訂 日本の淡水魚』 山と渓谷社 518頁

出典

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