チャレンジャー 350
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/10 08:18 UTC 版)
「ボンバルディア チャレンジャー 300」の記事における「チャレンジャー 350」の解説
2013年3月2日に初飛行した改良型は、5月のEBACE(ヨーロッパ・ビジネス航空博覧会)で公表された。そして、2014年5月に就航予定である。ホットセクションの変更とFADEC(エンジン制御装置)は、ハネウェル製のHTF7350エンジンの離陸推力を7.3%増強させて32.57 kNとした。定格出力と耐久性、信頼性は同一水準を維持している。さらに、斜めのウィングレットを持つ強化翼や、翼幅の拡大によって、燃料満載時の積載量が410 kg (900 lb)増加した。20%高くなったキャビン窓を備え、より高級感のあるインテリアになったこともあり、価格は100万ドル増しの2,590万ドルとなった。ローンチカスタマーであるネットジェッツは、75機を確定発注し、さらに125機をオプション発注した。 350は、2014年6月11日にカナダ運輸省から、6月25日にFAA (アメリカ連邦航空局)から、9月2日にEASA (欧州航空安全機関)から型式証明を受けた。斜めのウィングレットは遷音速での抗力を和らげる鋭角をしており、翼幅が1.6m広がった。これにより、翼の面積やアスペクト比が大きくなっている。13,700kgの機体は、マッハ 0.8 (843km/h)で巡航し、その際は1時間あたり696kgの燃費とされている。350のメンテナンスプログラムは飛行1時間あたり277ドルで提供され、検査間隔は600時間とされる。 350は、長距離巡航時には8人の乗客を乗せてマッハ 0.8 (849km/h)で5,926km飛ぶことができる 。また、350はカナダで生産されている。
※この「チャレンジャー 350」の解説は、「ボンバルディア チャレンジャー 300」の解説の一部です。
「チャレンジャー 350」を含む「ボンバルディア チャレンジャー 300」の記事については、「ボンバルディア チャレンジャー 300」の概要を参照ください。
- チャレンジャー 350のページへのリンク