ダイムラー・ベンツからメルセデス・ベンツへ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 06:47 UTC 版)
「カール・ベンツ」の記事における「ダイムラー・ベンツからメルセデス・ベンツへ」の解説
1926年、ベンツ社とダイムラー社は合併し、ダイムラー・ベンツ社となった。 当時のドイツの経済状況は悪化しており、1923年、マンハイムの Benz & Cie. が生産した台数はわずか1,382台で、シュトゥットガルトのDMGの生産台数もわずか1,020台だった。自動車1台当たりの平均製造コストは、急激なインフレによって2500万マルクにまで増大していた。1924年、両社は設計・生産・購入・販売・広告・マーケティングを共通化するが、それぞれのブランドを保持するという「相互協定」を2000年を期限として結んだ。 1926年6月28日、両社は合併して「ダイムラー・ベンツ」となり、自動車のブランド名を「メルセデス・ベンツ」に統一した。カール・ベンツはこの新会社でも取締役に名を連ねた。新しいロゴとして3方向に伸びた星形を採用(ダイムラーのモットーである「陸と空と海を制す」を表している)し、それをベンツの伝統的なゲッケイジュの意匠で取り囲んでいた。 翌1927年、販売台数は7,918台に急増し、トラック用のディーゼルエンジン製造も開始した。1928年、フェルディナント・ポルシェが設計したメルセデス・ベンツSSK(英語版)が登場した。 1929年4月4日、カール・ベンツはラーデンブルクの自宅で気管支炎をこじらせ死去。84歳。妻ベルタは1944年5月5日に亡くなるまで、その家に住み続けた。その家には30年以上もベンツ一家が住み続けたことになる。その建物は Gottlieb Daimler and Karl Benz Foundation が会合に使っており、歴史的建造物に指定されている。
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