タイ人の対日・対日本人感情
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 08:51 UTC 版)
「日泰関係」の記事における「タイ人の対日・対日本人感情」の解説
2014年にピュー・リサーチ・センターが44カ国の4万8643人を対象に実施した調査によると、日本への好感度は、全調査対象国のうち、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムなどの東南アジアにおいて高い傾向にあることが分かった。2016年に外務省が東南アジア各国に対日世論調査(一カ国約300名、Ipsos香港社に調査依頼)をしたところ、全般的に、東南アジア各国のなかでもインドネシア、フィリピン、ベトナム、マレーシア、タイの5か国の国民は、自国と日本との関係について、かなり好意的であることがわかった。 タイは親日国という評価が多数あり、タイ人の89%が日本を友好国だと思っており、アサンプション大学ABACポール研究所が行った世論調査では、タイ人が一番好きな国は日本である。2018年3月10日、財団法人「新聞通信調査会」が発表した、アメリカ、イギリス、タイ、中国、韓国、フランスの6カ国の市民それぞれ約1000人を対象に実施した世論調査の結果で、タイの対日好感度が6カ国中最も高く、98.3%だった。さらに、「日本を信頼できる」と回答した人の割合もタイが最も多く96.2%だった。2022年2月26日、財団法人「新聞通信調査会」は、アメリカ、イギリス、タイ、中国、韓国、フランスの6カ国の市民約1000人を対象に実施した世論調査の結果を公表し、日本に対し、好感が持てると答えた人の割合は、タイ93.4%、アメリカ79.0%、フランス78.1%、英国73.3%、韓国31.2%、中国26.3%だった。 「タイ人にとって日本は憧れの国でいいイメージを持っているので、日本人が自分の国について褒めてくれたり、いいことを言ってくれるのがうれしいんですよね」という意見もある。 日本のアニメ、J-POP、ファッションを愛するタイ人がたくさんおり、Japan Expo、アニメ、J-POPほか多くのイベントが行われている(2018年のJapan Expoの来場者は53万人)。タイの学者、Nopporn Suwanpanich(タイ語版)は、「我々(タイ人)は、自分たちよりも文明的な国から学びたいと思っています」「日本はアジアで最も文明的な国です。私たちは日本人をヒーローだと思っています」と述べている。 中国ではタイが親日国である理由として以下のような分析をおこなっている。 「タイ人たちは王室を非常に敬っている」ことで、皇室のある日本に好感を抱いており、タイの王室と日本の皇室には親交がある。 日中間のような戦争に起因するあつれきがない。 戦後およびアジア通貨危機のときに「日本が経済面で助けてくれた」。 タイ人がきれい好きで、「礼儀正しくきれいな日本」に旅行に行くのが好き。
※この「タイ人の対日・対日本人感情」の解説は、「日泰関係」の解説の一部です。
「タイ人の対日・対日本人感情」を含む「日泰関係」の記事については、「日泰関係」の概要を参照ください。
- タイ人の対日・対日本人感情のページへのリンク