ソロヴェツキーの石
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ソロヴェツキーの石(ロシア語: Солове́цкий ка́мень, ラテン文字転写: Solovetskij kamen)はモスクワのルビャンカ広場(かつてKGB本部があり、現在はFSB本部がある)に置かれた記念碑。ソ連のグラグの一つ、ソロヴェツキー強制収容所が置かれたソロヴェツキー諸島から運ばれた大きな石である。1990年にソ連における政治的抑圧の被害者を記念して設置された。
- ^ news.ru article, 23 February 2008 (in Russian), English translation
- ^ Putin visits memorial to victims of Stalinist Great Terror, The New York Times, October 30, 2007
- ^ Solovetsky Stone, monument, Saint Petersburg Encyclopedia. Accessed 17 August 2009
- ^ Он установил в Питере Соловецкий камень Solovki Encyclopedia (ロシア語)
- 1 ソロヴェツキーの石とは
- 2 ソロヴェツキーの石の概要
- 3 外部リンク
ソロヴェツキーの石
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「メモリアル (人権団体)」の記事における「ソロヴェツキーの石」の解説
ソロヴェツキーの石は、レーニンがソビエト連邦の指導者だった1923年にソビエト連邦初の常設の強制収容所が設立されたことを想起させるものだった[要出典]。ソルジェニーツィンはソロヴェツキー諸島のソロヴェキ強制収容所は、そこから進化した収容所システムの全てがソ連全体に癌のように広がっている悪性細胞だったと喩えている。 時とともにソロヴェツキーの石はモスクワにおける追悼の中心地となった。このアイデアは他の場所でも再現され、サンクトペテルブルクでは2002年に地元のメモリアル協会が同様の記念碑を建立した。 きっかけとなったのは1990年にアルハンゲリスクのローカルな「ソヴェスト(良心)」協会が、同じ目的で巨石を建立する準備をしていたことにある。モスクワ・メモリアルはソヴェスト協会に同様の巨石の選定を依頼し、モスクワへの輸送を手配しルビャンカ広場に建立した。それから9ヶ月間、ソロヴェツキーの石は広場の中央に1958年に建立されたチェーカー創設者フェリックス・ジェルジンスキー像と対面するように設置されていたが、1991年8月のクーデター未遂の後、ジェルジンスキー像は倒され撤去された。 1990年代には、ソロヴェツキーの石はモスクワで毎年10月30日におこなわれる「追悼の日」の記念式典の会場となり、2007年からは毎年、前日の10月29日に行われる「名前復活」のセレモニー会場にもなっている。セレモニーでは1930年代にモスクワやモスクワ地方で処刑された人々や収容所に送られた人々の名前を読み上げるために、ボランティアによる長い行列が何時間も続いており、2016年の読み上げは12時間も続いた。
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