スーパーヒーター・カンパニーとの合併
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/08 03:22 UTC 版)
「コンバッション・エンジニアリング」の記事における「スーパーヒーター・カンパニーとの合併」の解説
大恐慌の間、コンバッション・エンジニアリングはスーパーヒーター・カンパニーと提携を結んでいた。蒸気機関車で過熱水蒸気が利用されるようになったことから、1910年にロコモティブ・スーパーヒーター・カンパニーが設立された。スーパーヒーター・カンパニーの工場はインディアナ州イースト・シカゴに置かれていた。 1948年12月には、スーパーヒーター・カンパニーとの合併が株主の承認を得るにいたり、社名がコンバッション・エンジニアリング-スーパーヒーター(Combustion Engineering-Superheater Inc.)と改められた。1950年にはヴァージニア州チェスターにあるヴァージニア・エレクトリック&パワー・カンパニーの大型高圧蒸気設備の建設計画が発表された。 1953年には社名から「スーパーヒーター」が外れ、コンバッション・エンジニアリング(Combustion Engineering, Inc.)となった。この時点では、コンバッション・エンジニアリングは石炭および石油を燃料とする火力発電所向けボイラー設備等の設計・製造を主力事業としていた。 1950年代中盤には、コンバッション・エンジニアリングはニュージャージー州ブルームフィールドのラムズ・カンパニーを買収し、石油およびガスの探査・採掘・精製や石油化学プラント事業にも進出した。ラムズ・カンパニーは石油増進回収用の小規模蒸気供給設備事業も行っていた。 コンバッション・エンジニアリングはアメリカ海軍の蒸気タービン推進船向けボイラーの主要サプライヤーであり、第二次世界大戦中に大量建造されたリバティ船を含む多数の艦船に採用された。数ある艦船の中でも、1960年代から1970年代にかけて建造されたノックス級フリゲートでは全46隻にコンバッション・エンジニアリング製1,200psi級パワープラントが搭載されている。 コンバッション・エンジニアリングは石炭焚きボイラー分野でも世界で主導的な地位を占めていた。コンバッション・エンジニアリングは、現在の微粉炭焚きボイラーで採用されるタンジェンシャル燃焼技術(訳注:燃焼室内で火炎が旋回して効率よく燃焼するよう、接線方向(=タンジェンシャル, tangential)に微粉炭を吹き付ける技術)のパイオニアであった。また、コネチカット州ウィンザーにボイラー内の気流や設計要素の変更の影響を確認できる大規模な石炭燃焼試験設備を保有していた。
※この「スーパーヒーター・カンパニーとの合併」の解説は、「コンバッション・エンジニアリング」の解説の一部です。
「スーパーヒーター・カンパニーとの合併」を含む「コンバッション・エンジニアリング」の記事については、「コンバッション・エンジニアリング」の概要を参照ください。
- スーパーヒーター・カンパニーとの合併のページへのリンク