スリン県とは? わかりやすく解説

スリン県

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/26 02:48 UTC 版)

スリン県
จังหวัดสุรินทร์
タイ王国
県庁所在地 ムアンスリン郡
面積 8,124.056 km²
人口 1,388,194 人 2013年
人口密度 170.87 人/km²
ISO 3166-2 TH-32
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スリン県(スリンけん、タイ語: จังหวัดสุรินทร์)はタイ東北部の県(チャンワット)の一つ。ブリーラム県マハーサーラカーム県ローイエット県シーサケート県と接し、カンボジアとの国境を有する。

地理

県北部にはメコン川の支流であるムーン川が流れる。南にはドンレック山脈が広がり、カンボジアとの国境を形成している。

歴史

スリン県の地域は12世紀クメール王朝時代には重要な地域であり、県内には現在でもクメール遺跡が残っている。時代が下って1763年に、県庁所在地は現在の場所に移された。当時はムアン・プラターイサナンと呼ばれていた。チエンプムという男が白象を捕らえ当時まだ王になっていなかったラーマ1世に寄進した、のちにこれによりチエンプムはルワン・スリンパックディーの官位欽錫名を与えられ、集落の長の役を得た。後にラーマ1世が即位するとルワン・スリンパックディーは知事に任命され1786年、彼の欽錫名の一部からこの県の名前をスリンに改めた。これが機会になりスリン県は象の県になり、毎年11月頃象祭りが開催される。

2025年7月24日、国境付近の寺院をめぐりタイ軍カンボジア軍が衝突。双方で死傷者が出た。カンボジア側から重火器とロケット弾の発射が報告されているとし、国境付近の住民の避難が呼びかけられた[1][2]

民族

住民の47.2%はクメール語話者である。

県章

県章
県章にはクメール遺跡と象がデザインされている。どちらも県内で良く目にするものである。

県木・県花はともにテンブス(Cyrtophyllum fragrans; シノニム: Fagraea fragrans

行政区分

スリン県は17の郡(アンプー)に分かれ、さらにその下位に158の町(タムボン)、2,011の村(ムーバーン)がある。

  1. ムアンスリン郡
  2. チュムポンブリー郡タイ語版
  3. タートゥーム郡タイ語版
  4. チョームプラ郡タイ語版
  5. プラーサート郡タイ語版
  6. カープチューン郡タイ語版
  7. ラッタナブリー郡タイ語版
  8. サノム郡タイ語版
  9. シーコーラプーム郡タイ語版
  1. サンカ郡タイ語版
  2. ラムドゥワン郡タイ語版
  3. サムローンタープ郡タイ語版
  4. ブワチェート郡タイ語版
  5. パノムドンラック郡タイ語版
  6. シーナロン郡タイ語版
  7. クワオシナリン郡タイ語版
  8. ノーンナーライ郡タイ語版

出身有名人

脚注

  1. ^ 中国、カンボジアとタイの国境係争地衝突に「深い懸念」表明”. AFP (2025年7月24日). 2025年7月26日閲覧。
  2. ^ タイ・カンボジア国境紛争、戦闘が2日目に突入”. CNN (2025年7月25日). 2025年7月26日閲覧。

外部リンク





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