スラヴ人の土地の併合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/20 06:38 UTC 版)
「ゲディミナス」の記事における「スラヴ人の土地の併合」の解説
北方の敵への守備を固める一方で、ゲディミナスは1316年から1340年にかけて、互いに抗争を繰り返して荒れ果てていた南部や東部のスラヴ人の公国へ領土を拡張した。彼の地でゲディミナスは勝利の凱旋を行ったが、これには様々な点で不可解である。資料が少なく、目立った出来事も非常に疑わしいからである。もっとも重要な領土の拡大は、ハールィチ・ヴォルィーニ大公国の併合である。ゲディミナスの息子のリュバルタスとハールィチ公の娘と結婚させることで獲得したのだ。 モンゴルの侵攻で覚醒したスラヴ人を搾取する一方で、ゲディミナスはジョチ・ウルスとの戦いを局地的なものに留め、争いは避けるようにしながら国境を黒海へ広げていった。ゲディミナスは同時に新興のモスクワ大公国のセミョーンに娘のアナスタシアを嫁がせて同盟を確保した。しかしゲディミナスはモスクワへの影響と同時に北ロシアやプスコフ共和国に援助を行い、彼等の君主と認識させ、ノヴゴロド公国から離脱させている。
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