スマトラ断層の形成とは? わかりやすく解説

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スマトラ断層の形成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/28 08:04 UTC 版)

スマトラ断層」の記事における「スマトラ断層の形成」の解説

プレートテクトニクス考え方によればスマトラ島周囲では、インド洋北東部からオーストラリアにかけての地域を覆うインド・オーストラリアプレートが、スマトラ島東南アジア大部分を覆うスンダプレートとこれに密着しているビルマプレートの下に沈み込みスンダ海溝つくっている。 スンダ海溝での沈み込みによって、海溝東側には土砂堆積する上、圧力によって隆起して付加体となる。アンダマン諸島ニコバル諸島シムルエ島ニアス島メンタワイ諸島連なる細長い列島古くにできた付加体であり、それより西側海溝近くには激しく褶曲した新し付加体連なっている。 この付加体の列のさらに東側には、古くから地殻変動影響少ないために大量土砂堆積して平らとなった海盆がある。プレート沈み込みによる圧力は、付加体側のほうが海盆より大きいためずれが生じ、メンタワイ断層呼ばれる断層ができた。メンタワイ断層スマトラ島とほぼ並行する形で、スマトラ島とほぼ同じ長さわたって伸びスマトラ島と、メンタワイ諸島などの列島とを隔て大規模な海底断層帯となっている。 インド・オーストラリアプレート移動方向北北東方向であり、固定されている大陸プレートスンダプレートビルマプレート)に向かって斜めに沈み込んでいる。そのため、メンタワイ断層南側では北方向の力、北側では南方向の力がそれぞれかかり、両側では圧力に差が生じて右横ずれ断層となっている。 しかし、メンタワイ断層のずれだけでは圧力の差を開放することはできず、さらに内側位置するスマトラ島にも断層発生させようという力が働く。そこで、スマトラ島西岸バリサン山脈付近)に力が集中し、右横ずれスマトラ断層ができた。断層付近地殻砕けて地溝帯となり、そこにマグマ溜まって大規模な火山の列ができた。 非常に長いスマトラ断層であるが、その北側にも同じ構造断層連なっている。アンダマン海では十字型エシェロン状)に複数断層並び、さらにその北には南北長くサガイン断層ビルマ中央断層)が連なっている。 南側では、スンダ海峡断層途切れている。これは、ジャワ島南側ではインド・オーストラリアプレート大陸プレートに対して角に沈み込んでおり、圧力のずれが生じないためである。 ただし、スマトラ島付近では、インド・オーストラリアプレート沈み込み北側早く南側で遅いため、ジャワ島に対してやや時計回り回転しながら沈み込んでいる。そのため、圧力の高いスマトラ島大陸プレート側に押され大スンダ列島スンダ海峡真っ二つ折られている。その境目マグマ溜まってできたのがクラカタウ山である。 一方、メンタワイ断層北端ニアス島北西沖で途切れ、西アンダマン断層つながっている。両断層はバティー断層によって寸断されており、その周囲ではやや異なった地下構造となっている。南端バンダルランプン南南西約200km付近までで途切れている。

※この「スマトラ断層の形成」の解説は、「スマトラ断層」の解説の一部です。
「スマトラ断層の形成」を含む「スマトラ断層」の記事については、「スマトラ断層」の概要を参照ください。

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