スペインかぜ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 16:10 UTC 版)
詳細は「スペインかぜ」を参照 スペインかぜは非常に致死率の高い悪性の変異株によって起こったインフルエンザパンデミックである。第一次世界大戦中の1918年から1919年の間に流行し、5000万から1億人の感染者が死亡した。他の伝染病、戦争、自然災害などと比較しても、最も短期間で多くの死者を出した出来事であった。 スペインかぜはH1N1のインフルエンザウイルスによって起こったものであるが、H5N1やH5N2によって引き起こされるトリインフルエンザと類似性が見られる。 一説には、H5N1と同様に全身にサイトカインストームを引き起こすため、致死率が高かったというものがある。この説による機序であるが、スペインかぜを起こしたウイルスは肺細胞に対して影響を及ぼし、結果肺組織においてサイトカインが過剰に分泌され免疫系を刺激する。これによって白血球が肺に移動し、肺の細胞を破壊して出血を伴う中程度から重度の肺胞炎、肺胞浮腫を引き起こすことで、患者は呼吸困難に陥る。このようなサイトカイン・ストームは、幼児や高齢者より、健康で免疫系が正常な若年の患者に起こりやすい。
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スペインかぜ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 01:26 UTC 版)
大正7年(1918年)から8年(1919年)にかけて発生したスペインかぜに際して、道伯はインフルエンザの型を3つに別け、胃腸型には香蘇散加茯苓白朮半夏を活用し、肺炎型には小青竜湯加杏仁石膏を活用し、また高熱のため脳症を発するものには升麻葛根湯加白朮川芎細辛を用い多くの患者を救った。
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