スペイン1978年憲法とフエロ
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「フエロ」の記事における「スペイン1978年憲法とフエロ」の解説
スペイン1978年憲法(現行憲法)は、バスク地方のフエロを縮小した1839年10月25日法と、フエロを撤廃した1876年7月21日法を廃止した。149条第1項8では民法に関するフエロを尊重するとしており、バスク4地域はフエロ体制を維持回復した。また、1970年代後半にはバスク・ナショナリズムが高まりを見せており、附則1では特権を有する領域の歴史的諸法を保護し尊重するとし、バスク州とナバーラ州固有の制度を具現化させる根拠が示された。1979年にはゲルニカ憲章(バスク自治憲章)が策定されたが、自治憲章の附則には歴史的諸法の将来的な発展の可能性が明記された。2002年にはバスク州レンダカリのフアン・ホセ・イバレチェが、バスク州をスペイン連邦国家を形成する一国家のように位置づけたバスク自治憲章改正案をバスク州議会に提出し、賛成多数でスペイン国会に回されたが、スペイン国会では審議も許されなかった。2006年にはカタルーニャ州が自治州憲章を改正し、その際にはバスク州・ナバーラ州と同等の財政自治を目指したが、憲法裁判所によって認められなかった。
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