ステテコ踊りの始まりとは? わかりやすく解説

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ステテコ踊りの始まり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 19:01 UTC 版)

ステテコ踊り」の記事における「ステテコ踊りの始まり」の解説

1880年明治13年)はコレラ流行余波寄席不況にあったそんな中初代三遊亭圓朝門下二ツ目であった三遊亭圓遊浅草並木亭で始めたのがステテコ踊りであった一席終えるとやおら立ち上がり尻っぱしょり半股引見せ向こうずねを突き出して踊るものであったそれまで座り踊り決まっていた噺家のこの仕草は、観客大い喜ばせた。 これは彼の完全な創作ではなく元来浅草広小路界隈物もらい恵比寿扮装をして踊って見せたものを幇間都民中というものが真似たもので、これを初代三遊亭圓馬高座踊ったのだという。当時何とかして売り出そうとしていた圓遊がこれに目をつけ、更に改良して愉快なものに仕立てたものであった。『向こう横町お稲荷さんへ、一銭あげて、ざっと拝んでお仙の茶屋へ』などの下座の唄に合わせてステテコステテコ囃しながら踊るもので、途中で彼の目立って大きかった鼻をちぎって投げ仕草観客大爆笑誘ったという。代表的な歌詞としては上記童歌の他、『あんよを叩いてしっかりおやりよ、そんなこっちゃ、なかなか真打ちにゃなれないステテコステテコごろにゃんにゃん』などというものがあった。 また別説では圓朝や圓遊の高座を生で見たことがあり、のちに圓朝速記多く残した若林の話によると吉原喜美太夫踊った夜桜」を圓朝覚えそれを三遊一朝から圓遊に伝わった、これを圓遊が紙屑籠をかぶって踊ったのが始まりだとも言われるちなみに圓遊の鼻は彼の看板扱いで、彼のネタには「客からは『圓遊は鼻のおかげで飯を食い』といわれ」「圓遊は鼻から先に生まれたので、第一番に鼻が娑婆空気当たってふやけた」などとやっていた由。 なお、半股引のことをステテコと呼ぶのはこの踊りの名が定着してしまったものとされるが、異説もある(ステテコ参照)。

※この「ステテコ踊りの始まり」の解説は、「ステテコ踊り」の解説の一部です。
「ステテコ踊りの始まり」を含む「ステテコ踊り」の記事については、「ステテコ踊り」の概要を参照ください。

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