ジャズ時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 12:40 UTC 版)
ユタ・ジャズのアシスタントコーチなどを務め、1988年にフランク・レイデンの後を継いでジャズのヘッドコーチに就任した。90年代後半にはカール・マローンとジョン・ストックトンを中心としたチームを作り上げ、1997年、1998年と2年連続でNBAファイナルまでチームを導いた。しかし、ちょうど同時期にスローンが昔に在籍したシカゴ・ブルズがマイケル・ジョーダンを中心とした第二次黄金期を迎えており2度とも敗退し、優勝は成し遂げられなかった。 そのチーム作りの特長は、特定のスーパースター的選手を好まず、各選手が自分の役割をキチッとこなしたチームプレーを重視するところにあった。そのため、一人の選手の好不調に左右されることなく安定した力を持ったチームを作り上げた。50勝以上のシーズンを10回以上記録したコーチはスローンとパット・ライリー、フィル・ジャクソン、グレッグ・ポポビッチの4人だけである。 2006-07シーズンには史上5人目となる通算1000勝を達成。2007-2008シーズンでジャズのコーチ歴は20年を記録し、自身の持つ北米4大プロスポーツリーグの同一チーム連続コーチ記録を20年に更新した。2008年11月7日に史上初の同一チームでの通算1000勝を達成。2009年にバスケットボール殿堂入りした。 2010-2011シーズン途中の2月10日、就任23シーズン目で「私の時代は終わった。情熱を失ってしまった」というコメントを残し、突如ヘッドコーチを辞任した。前日の試合のハーフタイム中にチームの大黒柱デロン・ウィリアムスと激しい口論があるなど、以前から二人の間に確執があり、ウィリアムスが「俺を選ぶかコーチのスローンを選ぶか」とGMに圧力をかけたとも報じられている。これについてウィリアムスやGMは否定しているが、かつてスローンの元でプレーしたカール・マローンは「情熱を失うとかで、シーズン途中で辞めるような人じゃない。きっと何かあったはずだ」とジャズの選手、チーム関係者に不信感を示した。スローンの通算成績1221勝803敗はNBA史上3位の成績だった。
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