シム1 - シム10
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/22 14:53 UTC 版)
「国鉄シム1形貨車」の記事における「シム1 - シム10」の解説
シム1 - シム10の10両は、ホシウ70形のホシウ70 - ホシウ73、ホシウ80 - ホシウ82、ホシウ85 - ホシウ87として1920年(大正9年)から1925年(大正14年)にかけて製造された。日本車輌製造本店製造・所有の私有貨車であった。このうちホシウ70 - 73の4両の時点ではシ1形とほとんど同形で、補強のためのトラス棒を車体に備えた鋲接構造で、全長14,935 mm、荷重10 tであった。しかし1922年(大正11年)に荷重を15 tに拡大する改造が行われ、このときにトラス棒のない魚腹形側梁を備えた形態となった。以降の6両は当初からこの形態で製造された。 当初は菱枠台車を装備していたが、1961年(昭和36年)にベッテンドルフ式のTR41C形台車に交換された。昭和43年10月ダイヤ改正に際しては、当初は75 km/h走行不適合と判定されて一時期65 km/h制限を示す黄帯を巻いていたが、すぐに75 km/h走行対応と判定しなおされている。常備駅は熱田駅・蕨駅・豊川駅などで、後期には新幹線輸送用の控車などとして用いられた。1973年(昭和48年)1月19日に2両(シム3・シム4)が廃車となり、さらに1975年(昭和50年)12月から1976年(昭和51年)8月にかけて残りの8両も廃車となった。
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