シクレソニドの開発・権利
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シクレソニドはドイツのアルタナが開発した。1990年に特許が取得され[要出典]、2004年2月に気管支喘息を適応症としてオーストラリアで承認された。2006年10月に米国食品医薬品局によって成人と12歳以上の小児に承認された。 2006年にアルタナの製薬部門はスイスのナイコメッド社に買収され、2011年にナイコメッドは武田薬品工業に買収された。 日本では帝人(2002年に帝人ファーマに分社)により1999年より臨床試験が行われ、2007年に気管支喘息を適応症とし製造・販売を承認され発売された。しかし、海外メーカーからの導入品のため、増産する場合も帝人ファーマの一存ではできないという。 日本向けの製剤がどこで製造されているかに関して、帝人ファーマは非開示である。 米国販売権は、上記武田薬品工業から米Sunovion Pharmaceuticals Inc.(英語版)(大日本住友製薬の子会社)に譲渡され、2017年に、大日本住友製薬から上記Covis Pharmaに譲渡された。海外での権利は、Sunovion Pharmaceuticals Inc.、2015年に英アストラゼネカに移り、2018年より上記Covis Pharma(本社オランダ、アポロ・グローバル・マネジメント傘下)が保有している。 Covis Pharmaは、オランダのバールンに本社、スイスのツークに支社をもつ。親会社はファンド会社のアポロ・グローバル・マネジメント(本社、ニューヨーク)。 シクレソニドを承認している国は2010年でも59カ国あった。がん幹細胞の阻害など、本剤の有用性が多数報告されている。
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