ザ・メッセージ82
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1982年、メリー・メルは社会問題に意識的になり、レーガノミクス・麻薬・麻薬が黒人コミュニティーに及ぼす影響などを扱った『ザ・メッセージ』を発表。 同曲はすぐにクラシックとなり、社会派ヒップホップの先駆けになった。同曲はデューク・ブーティ(英語版)のインストゥルメンタル曲"The Jungle"に歌詞を乗せたものである。同曲には以前の"Superrappin'"からの引用もあった。 『ザ・メッセージ』は1ヶ月以内にプラチナム(100万枚)となり、ヒップホップ初のグラミー賞入選となった。 他に、ニューヨーク生活の苦闘を"New York, New York"で、人生一般の戦いを"Survival (The Message 2)"でライムした。 『ザ・メッセージ』の印税をめぐってメリー・メルとSugarhillレコードのプロモーターSylvia Robinsonがもめるとグランドマスター・フラッシュはグループを脱退。 フラッシュはSugar Hillレコードを訴え、フューリアス・ファイブは分裂。 メルは「グランドマスター・メリー・メル」を名乗り、ザ・フューリアス・ファイヴのリーダーとなった。 1983年にグループは麻薬撲滅を題材とした楽曲"White Lines (Don't Don't Do It)" を発表。ポスト・パンクのバンドリキッド・リキッドの『cavern』のベースラインをサンプリングし、非公式ビデオは当時無名の映画学校生スパイク・リーが監督、当時新人の俳優ローレンス・フィッシュバーンが出演していた。 同曲は"Grandmaster + Melle Mel"として発表され、レーベルは、フラッシュが参加しているという錯覚を与えようとした。 メルは映画『ビート・ストリート』に出演、主題歌も歌いさらに成功した。
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